場内DJ in nonLinear Metal DynamiX 3/16 吉祥寺Crescendo

DESTROSE (デストローズ)

DESTROSE (デストローズ)

ライブフォトグラファーRYUMEI氏の主催するメタルライブへ。
この日はFemale Voice Specialということで女性Voバンドのみ。
そんな中、私の役割は場内DJでございました。


場内DJのセットリストはこちら

吉祥寺へ

お話が来たのが2/21あたり。
RYUMEIさんからDJについての告知があったのが2/24。
実にスピーディーな決定というか、一番驚いたのは僕だと思います。


ライブハウスの中にはDJミキサーやDJブースが常設されており、
バンドに混じってDJが毎日クレジットされているハコもあるわけですが、
吉祥寺Crescendoはそうではないので、実績があったか検索をかけてみたら、
一番上に出てきたのが自分のブログでした。


当初からスタッフ扱いでのオファーとなっていましたが、
「もう回すだけ」になっていたら「お客で良いっす(´・ω・`)」と申し上げるところ。
しかしまず出来るかどうかからはじめなければならないということで、
お申出通りスタッフ扱いにしていただきました。
その分責任を負うことになるので、それなりのリスクがあります・・・(´・ω・`)


僕には場内DJの経験がなく、正直、身の丈に合った仕事とは言えません。
じゃあいつやるの?
今でしょ。
というわけでありがたくオファーを受けさせていただきました。


セットリストは基本的にそれぞれのバンドさまの音に合わせて組みました。
そのバンドの曲を流さなかったのは、「今から生で演奏するのにCD聴いても(´・ω・`)というところだったりします。
それならそもそもDJ要らなくね的なところも
当日その場でっていうのも多かったですけどね。

セッティング

既に並んでいるお客様から不審な目で見られながら*1Ryumeiさんへ連絡し入場。
ご挨拶もそこそこに場内へ・・・
各バンド限られた時間でのリハ中なので、基本的にフロアは戦場と化しております。
というわけで話しかけられたりはほとんどありません。
まして逆なんてとても無理です・・・( ´Д`)
自他共に認める鉄面皮の僕も、久々に緊張のあまり膝が震えます。


とはいえガチガチでも何でも僕がDJブースの責任者なので、動かないことには始まりません。
今回のDJブースはドリンクカウンターの横、機材置き場の前。
吉祥寺Crescendoのスタッフ様からプロのサポートを受けながらセッティングが進みます。

・・・Oh、貸してもらったケーブルがDJのためのiPodに刺さりきらないよ(´・ω・`)
デジタルフォトフレームのACアダプタが電源ギリギリで張り詰めちゃってるよ(´・ω・`)


こんなこともあろうかと自前で延長ケーブルとタップを用意しておいたのだ。
貸してくださいって言えば出してくれたと思いますが、この忙しい中ですんで・・・


デジタルフォトフレームについては、そもそもマルムスティーンのDJ機器に合わせて買ったもので、
大きさは7インチと大きいものではなく、ドリンクカウンターに来る人にアピールするくらいかなーと。
とはいえ一枚一枚じっくり作らざるを得なかった作ったアーティスト画像は
一部Quintet Of TyrantsとBridearの方に注目して頂けました。
ありがたいことです(´・ω・`)


というわけで顔合わせを終え、開場待ち。
正確には開場前から音を出し始め、オンオフのきっかけは基本的にPA側へお任せ。
今日のように音が複数系統で発生し切り替えが必要になる場合、DJはPAと連携しないと出来ないので、*2
これは極めて助かりました( ´Д`)


開場前、出演者もお客様も誰もいないフロアをじっと見つめ、感慨深い思いに満たされます。
ライブが始まる前のこの青くさい雰囲気がとても好きです。

〜アマゾンリリー

テーマ:「ガールズ・メタル・クラシック」「メタルのガールVoカバー」

アマゾンリリーさんは静岡の方にある「アマゾンリリー島」という女性しかいない島から来た生○からなるバンドということで、
・・・いやいうことでと言われても理由になってないのですが、基本的にカバーバンドでオリジナル曲がありません。
そのため音楽性が定まらないので、色々考えた結果、
「邦楽洋楽それぞれのガールズメタルクラシックと、ガールズVoによるメタルカバー」
という回答にたどり着きました。
例外はクルベラブリンカで、これは3/20にRAJAS×KRUBERABLINKA(O.A TAKAEITA)があるのに合わせ
TERRA ROSAではなくこちらを選びました。
その前の「TV WAR」と異様につなぎがスムーズだったのも理由の1つですね(´・ω・`)


この「ググってもどんなバンドなのか全然分からない」アマゾンリリーさんにもかかわらず、
以前見たことがある僕がDJであることにある種の運命を感じずにはいられません。
それが本当の話だから困る。*3
しかも振り返ってみたら書いてないじゃん。
「あー、同じ反応もらうにしても女性の方がやっぱ断然テンション上がんね」と思って自分の進む道を思い定めたという事実を。
まあ忙しくて全然お話してないすけどね(´・ω・`)


ライブは流石にベテランのおねえさま方だけあって、キャラ負けすることもなく、ライブ運びも手堅く、
ドラムが犬とかスパイダーマンが出てくるとかの飛び道具が外れないという。
無論演奏もしっかりしており、この両日のイベントのトップがアマゾンリリーであったことが成功の一因という高い評価を得ておりました。
何しろもうすでに前方フロアはDJブースにいるのが申し訳ないくらいの入りですから。
DJブースは空調の真下で激冷えだったけどな(´・ω・`)


あと前も思ったのですが、イベントの趣旨に合わせてメタルの曲をカバーしようというのはプロだと思うんですけど、
彼女たちがメタル的だと選んだのがLimp Bizkitであるというあたりには、
「ストレート!」といいながらカーブを投げてきたみたいな感覚に襲われますた(´・ω・`)

Quintet Of Tyrants

テーマ:「ヘヴィロック」

静岡のメタルバンドとしてお名前自体は以前から知っていたのですが、ライブを見るのは初めて。
入念に検討した結果、「IRON ANGEL*4をイメージして行くか」ということに。
丁度この日はGuardian Hackerの活休ライブが裏ということもあり、色々考えましたね(´・ω・`)
ドロジョじゃなくてガディスだったのは、自分の好き嫌いではなく、テーマに合う合わないで決めたものです。
RAMPANT、大鴉、転換がスムーズだったこともありプレー順は後になりましたがANEMONE IS HERE。
わずか2年の間に激動する時代の流れを感じますね。


タイトなサウンドの厚みを底支える力強いボーカルもそうですが、
Youtubeで見ていた通りライブ運びが非常に上手いフロントパーソンの方でした。
アマゾンリリーで既にお客様は温まっていたわけで、相乗効果はあると思いますが、
積極的で迷いのないスタイルは非常に好感触でした。
後ほどメンバーの方とお話しする機会があったのですが、
その時「良いボーカルさんですね」というのにどう伝えていいか一瞬迷うくらいでしたね。
結局ストレートに言いましたけど(´・ω・`)

〜ACTROID

テーマ:「メロディアス」

ロディアスといえば!僕の!
・・・と言いたいとこですが、女性Voでメロディアスものというとその実多くないのですよね(´・ω・`)
ビーイング系という選択肢も踏まえつつ、「ポップに寄りながらメタル的なハリもある」ところを。
いくつか洋楽系の選択肢もありましたが、ここは敢えての邦楽寄せとしました。
ドル箱*5、「数少ない中で鉄板の1つ」であろうAphasiaは早い段階で決めましたが、
後はかなり入れ替わりが激しかったです。


яisa★яockのバンドであるTRiGGERはここに入れました。おそらく誰も彼女とは分からないでしょう。
それぐらい歌い方が違うわけですが、いい曲です。
School Food Punishmentもここ。
1曲目がドル箱ということはあのFuki殿の後なわけで、あの声が貫き通した世界を何とか出来るのは、
内村友美くらいSPECIALな声の持ち主でなければ、という選択肢だったんですが、
その実、リズムセクションがオサレすぎて個人的に何か今ひとつでした( ´Д`)
Sistar Spread-iは僕がまいなすいょんさん(Voほか)のファンだからというのもありますが、
IRON CHINOが抑えめに弾くギターといいこのテーマにぴったりだったので選びました。
「同人かつオリジナル」という特殊なポジションの球だったのも大きいですね。


ACTROIDさんは以前Re:Makerとの対バンで見たことがあります。
先月の大阪でのライブの途上交通事故に巻き込まれ、ライブをキャンセルする事態となりました。
今日のドラムの方はサポートで、他のメンバーさんも万全の状態ではなかったそうです。
そういう非常時だったからというのがバネにもなり、ここまでのフロアの盛り上がりもあって、
前回よりずっといいライブとなっていました。
今決まっている活動から先は各メンバーさんの回復と相談しながらというお話でしたが、
無事活動を続けていって頂ければと思っております。

Bridear

テーマ:「ヘヴィ&キャッチー」

その実Bridearに関しては結構この「当たらずも遠からず」な感じを出すのが難しかったです。
キャッチーな曲を出すとヘヴィさが足りないし、逆もまた然りだし。
メタルメタルした曲を出すと大概単音リフが前に出て刻み主体にはならないしな( ´Д`)
それだけ独特で、また「アニソン側がイメージし欲するヘヴィさ」と相性が良かったのは確かです。
同じヘヴィさでもメタル側の人間では全然違う回答になるので。


んで、HEART THROBから「Stay...」→「有りの侭」としようと思いましたが、今日のPA卓との取り決め上、
最初のあたりは落ちてしまい意味がないので「有りの侭」だけとしました。
そこから黒崎真音喜多村英梨→Gacharic Spin(!)→Cyntiaと。
今日のヒット賞が黒崎真音ってどういうことだというお話でした。


キタエリが「Veronica」だったのはゴリゴリ感のある曲が欲しかったからです(´・ω・`)
ちなみにACTROIDのサポートベースの方がテンションぶち上がりで楽屋から出てきたという大変微笑ましい現象が起きました。
さすがIKUOさんのベース・・・( ´Д`)
ACTROIDさんからは高い評価をいただいて大変感謝しております。


そしてBridearのライブ。
僕の感覚ではありますが、端から見て多少ダメだったとしても一番盛り上がるだろうと思っていました。
結論から言えば「何これめちゃいいじゃないすか」という感想になります。
特にボーカルのkimiさんの声がいい。
CD音源の印象と異なり、芯に熱のあるいい声をされている。
またライブさばきや前への出方、フロアへの目線なども非常にしっかりしており、
フロアのテンションの高さがあるとはいえ、上京2度目のバンドのライブではないですね。。。


ただ、サウンドやライブの構成などまだ粗削りな所はあるかなあと思いました。
「Bridearあと3曲になりました!
って大方はあと1曲の時にするMCですから(;´Д`)
最後の曲がほとんどの人が初めて聞くBridearの曲だろう「Pray」だったことや、
そもそものライブの動かし方が良いことで事後の感覚は悪く無いですが、ちょっと食い飽きる感も。


ちなみにライブ中最前からMCに合いの手を入れてる人がいると思ったらRYUMEIさんでした
それをステージからつつかれるし、更にRYUMEIさんは動きまわってライブ写真も撮るわけですから、
何やかんや一番Bridearのライブを楽しんでいるのはRYUMEIさんだったんじゃないかと
僕は個人的に思っております。
もっとも、主催者が近い距離にいる以上、楽しんでやってるっていうのは大事だと思いますね( ´Д`)

〜DESTROSE

テーマ:「正統派ジャパニーズメタル」

デス屋の前の選曲だから正統派、というのは勿論念頭にあったわけですが、
単に正統派の音像を並べると、ジャパメタというサブジャンルの性質上80年代モノばかりになる。
それは面白くないというか既出ですよね。
ということで、同じ正統派にしても最近に作られた曲や、リレコーディング版を使いました。


「Jealousy Of Silence」はあるメジャーメタルバンドのボーカルの方が参加している同人プロジェクトUnlucky Morpheusの曲です。
曲のアレンジから歌詞の端々に至るまで「Silent Jealousy」をオマージュした曲ですね。
アレンジ元のゲームミュージックのタイトルが「碧眼のジェラシー」であることもポイント高いです。
この辺は某ボーカルの方が問わず語りに語ってくれることもあるでしょうからここまでとします( ´Д`)


「Tyrant too young」(中川翔子)はNAONのYAONつながりということで・・・
発表当初からヘヴィメタルのパロディとして一部で話題になりました。ドラムは打ち込みですが(;´Д`)
作詞の畑亜貴先生のファンなのでプレーできて嬉しいです。
「Fairy」はSHOW-YAの数ある代表曲の中でも取り分けメロディアスでムーディーな曲で、
今回は昨年発売の「Genuine Diamond」に収録された新録バージョンをプレーしました。
「Ransei-Consciensia」(浜田麻里)も昨年発売の「Legenda」からの選曲ですが、
本当は別の曲の予定だったのを、リフの激しい曲で盛り立てたいということでこれにしました。
個人的にこの曲で幕が開いたのは中々いい始まりだったとおもいます(´・ω・`)


というわけでDESTROSEのライブですが、
平日とはいえ3日後無料ライブがあるという状況にもかかわらず多くのファンが詰めかけ、
それに応えるように非常にハイレベルなパフォーマンスでした。
「4/10に待望の1stアルバム発売*6」「4/29にNAON NO YAONに出演が決定*7」「全国ツアー、6/1に初ワンマン」
とバンド史上一番雰囲気がいい時期だと思っていますが、それがお客様へも伝わっているんだと思います。


あとスピーカーの真横で聞いていてハッキリわかるのですが、
デス屋のサウンドは非常にクオリティが高く、ギターの音が歪んで耳に痛い、
ということがないにもかかわらず、各パートの音がきちんと聞き分けられる。
ジャンル上どうしてもギターで埋もれがちなベースのフレーズもしっかり聞き取れる。
音響はハコによるところも大きいのですが、こうしたところに練り込まれたものを感じますね(´・ω・`)


あとmarina(Vo)さんに関しては元々ボーカルとしてスペックが高かったというのはありますが、
初めて見てから約9ヶ月の間にこの世代はおろか、ガールズメタル界全域で有数の腕になったと思います。
全体的に緩急をつけ、フロアの空気感を上手く回せるようになってきたとも。
フロアが見えている見えていないという話で言えば、後は結果を残すだけでしょうか・・・( ´Д`)
今思えば可愛い時期もあったなーとかしみじみ
今のほうが全然良くて、あくまでも今から思えばなんですけどね( ´Д`)

終演後

今日は5バンドとはいえ、終了予定どおり21時30分に終わるスムーズ進行。
そこからRYUMEIさんが20分しゃべるという予想外の展開*8ですが、
ほとんどのライブが22時を回り、ともすると物販の時間すら怪しい中で22時前に終わったわけですから、
進行としてはかなり上手く行ったケースに入ると思います。


僕はその後もしばらくDJをしていたのですが、
DESTROSEのブースとBridearのブースは人がひっきりなしで近寄れなかったという声も。
さりげなく「Pray」を流して
「この曲は誰の曲ですか?」
「僕も最近聴いたばっかりで分からないんですよー」
とかいう茶番様式美をアレしたりしていました。


こうして取り上げたことに対するBridearのメンバーさんの反応が初々しくて良かったですね(´・ω・`)
今の実力と注目度を思えば取り上げてくれたメディアをずらっと並べるようになれると思いますが、
こういう初心って忘れちゃいけないんじゃないかなーと思いました。
忘れられるくらい仕事入るといいな俺も
それからQuintet Of Tyrantsの方から音源を頂いてしまいました(;´Д`)
ありがたいことであると同時に、恐縮しきりです。


ちなみに打ち上げの席はバンドメンバーが誰もいない中、
「Bridearのメンバー写真より実物のほうが可愛いじゃないすか」と撮影した人の前で主張するレベルのノーガードの打ち合いになっておりました。
こればかりはアイドルヲタ的にこだわらざるを得ないポイントなのでお許し下さい(;´Д`)
正直もう若い子はみんな眩しく見えて容姿どころじゃなくなってきてるんですが・・・


とまあそんな話の中で、翌日の話とかも定まってきました。
実は次の日のほうがバンド数も多く、結果的にプレー時間は長いのです・・・
というわけで次回へ続きます(´・ω・`)

*1:そもそも僕の入り時間にもう来ている人は相当熱心な人なので、普段見知った顔であったりする

*2:これはマルムスティーンでも同じ

*3:このライブ自体RYUMEIさんが携わっていたらしい

*4:HMVが後援していたガールズ・メタルのライブイベント

*5:「おもちゃの兵隊」は元WANDSの安保さんの作曲

*6:MINA隊長本人も言及しているが、本来なら2011年秋には出来ていたはずで、そこから見ても約1年半の月日が流れている

*7:SHOW-YAとの対バンは初めてではない

*8:本人もそんなに喋っているとは思わなかったらしい