AWAKE(DREAM THEATER)

アウェイク(SHM-CD)

プログレッシヴメタルのオリジネイター、DREAM THEATERの3rd。

全体にヘヴィさを強調し、やや陰鬱な雰囲気が流れる中でメロディが息づく。
そのメロディの質が高く、複雑なリズムパートやテクニカルなギターパートを抱えながら
聴いていてまるっきり不快にならないという驚異的な仕上がり。
勿論その根底には、伸びやかでマイルドな歌声を披露するジェイムズ・ラブリエ(Vo)の存在が大きい。
マイク・ポートノイ(Dr)の繰り出す奇妙ながら心地よいリズム、
そしてケヴィン・ムーア(key)の時にべっとりと湿る独特のキーフレーズと相まって何とも心地よい。

スリリングでありながらメロディの爽快さにつなげるのも忘れないインストの4.から、
アコギ主体のバラード曲6.を経て、ドラマチックなバラードナンバー9.、テクニカルパートをぶち込んだ大作10.、
ケヴィンのべっとりした感情にピアノも濡れるラストチューン11.と曲単位でも素敵。