今だから聞いてほしいガールズ・ロック

アイドル市場が活況な、「今だからこそ聞いてほしいガールズ・ロック」シリーズを今から順次アレするよ。するよ。



「主張する楽器隊」のジャム・フィールもさることだが、ポップ感覚にあふれたメロディラインと開放的なサウンド
キャッチーなコーラス、胸に残る歌詞、と、頭一つ抜きん出て感じる生きの良い一曲。



これだけ複雑でありながら洗練され、洗練されていながら力強く、それでいてポップフィールに溢れた音楽を作り出せたこと、
内村友美(Vo)の瑞々しさがたぎるような、水の雫を両手に汲むような歌声の美しさ。
そのどちらもが素晴らしい。


謡曲(というかGS)の色濃い楽曲、「あなたの心の支配人」東雲マリアンヌ様(Vo、Key)の
粘っこい歌声が印象に残るが、彼女達の本質はDeep Purpleを思わせる濃厚な楽器ジャムによって裏打ちされている。
艶やかなハモンドオルガンと、熱っぽいファズ・ギター、力強いリズムに酔う。


ロディック・スピードメタル界から、女性ボーカルのバンドを。
果てしなく透き通る甘味を帯びたハイトーンが歌い上げるハレルヤ感あるメロディ、メタルらしい充実した演奏パート、
劇的な展開、どれをとっても一聴の価値あり。



タイトに突撃するドラム、ベキベキ響くスラップベース、切れ味鋭く時に艶やかなギター、
熱っぽく湿っぽい歌声が絡み合う、シンプルながらエクストリームなタッチとカタルシスに満ちたスピード・チューン。
キャッチーなコーラスをライブで叫ぼう。


以上5バンド上げてきた。
アイドル戦国時代といわれ、AKB48だけでなく、多くのアイドルを相手取って金が動き、雑誌等も大きく取り上げる中、
ガールズ・ロックシーンは別世界の出来事であるかのように扱われがちである。
だからこそ、アイドルヲタ諸兄にも注目して欲しいと僕は思っている。


現実に彼女達の動員規模は、キャパ数百の小さいライブハウスでワンマンをやれるレベル*1
それでもシーンではかなり上位の方に入っている。
それ以下となると、関係のない会場でチラシ配りをしていることも珍しくない。
シーンは活性化しバンドは増えているが、供給に需要がおっついていないのだ。


良い音楽が商業的に成功するとは限らないにしても、良い音楽には少しでも多くのお金がめぐり、世界に光を与えてほしい。
それが可愛い女の子によってなされ、善良なアイドルヲタの手で支えられるなら、僕はもういろんな意味で言うことがないね。
そんな感じの企画でした。

*1:既にSOLD OUT上等になっているバンドもあるが