M.S.G@C.C.Lemonホール

♪On And On(M.S.G)

今年の初ライブということで、"神"マイケル・シェンカー(G)の来日公演へ。
とりあえず今回も途中で怒って帰ったりすることなく神はご機嫌だった。


2年ぶりの来日公演だが、セットリストはほとんど変わらず。
相変わらずゲイリー・バーデン(Vo)は声が出ていなかったが、
それでもまあ「ゲイバーなり」のパフォーマンスは出していたと思う。
近年の作品については普通ぐらいに歌えてるが、往年に作った高い声域を多用する曲は厳しいようだ。


今回の目玉である強力なリズム隊は流石の一言だった。
ニール・マーレイ(B)の力強いベース、
サイモン・フィリップス(Dr)の手堅く期待裏切らないパワフルなドラミングは圧巻。
「Are You Ready To Rock」のあとのサイモンドラムソロは爆発的なプレーでは、会場が一気にざわめいた。
二人ともそれなりにいい年なのだが、このパワーはどこから出てくるのだろう。


そして"神"のプレーも衰えてはいない。
音響があまり良くないのと、往年とはトーンが異なることもあって単純に比較は出来ないが、
フライングVを構えたそのたたずまい、ソロの流麗さと美しいトーン、ビシビシ決まるキメフレーズの数々・・・と
伝説上の人物にふさわしい趣。
相変わらず「Into The Arena」ではすばらしい泣きを披露してくれていた。


M.S.Gの魅力は鋭く骨太なリフワーク、流麗なギターソロ、力強くノリの良いリズミング、強力なコーラスが
明快かつシンプルに纏め上げられているところだと思う。
保守的と言ってしまえばそうだが、正統派のハードロックというのはそういうもので、
変わらない魅力というのはむしろそういう音楽にこそ宿るのではないかと。


そうは言ってもマイケルの代名詞「Into The Arena」を除けば
一番盛り上がるのはUFO*1の「Rock Bottom」と「Doctor Doctor」だったりするのだが。。。
やっぱり「Rock Bottom」のあのリフはヘッドバンギングを誘発させるね。


客入りもまず悪くはなく、まあ古い会場*2だし音響に難ありな感じはあったものの
良いライブだったと思います。

*1:マイケル・シェンカーがかつて在籍していた

*2:元の渋谷公会堂