Magnum Opus(Yngwie Malmsteen)

Magnum Opus

Magnum Opus

スウェーデンが生んだネオクラシカル・メタル界の「王者」、Yngwie Malmsteen(G)の8th。


恒例行事の人事異動も今回はシェーン・ガラース(Dr)が新加入したくらい*1であり、
基本的にはネオクラ・チューンを中心にポップからバラードまで取り揃えた前作同様の路線。
この幅広い路線をカバーするマイク・ヴェセーラ(Vo)のマーシャルアンプの金属ボイスは見事の一言。
インギ様もいつも通りの弾きっぷりを見せており、楽曲の出来も問題ないレベル。
とはいえ前作ほどの鬼気迫る雰囲気がないのは確かで、リアルタイムで聞いていたらしょんぼりしたかも。
だが時間を置いた今となっては佳作と呼んで差し支えないと思う。


いきなりクラシックを思わせる静かな入りから疾走に移る典型的ネオクラナンバーの1.に始まって、
同じようにクラシックフレーズを大胆に取り込んだ10.でネオクラ好きの溜飲を下げ、
アメリカン・ポップナンバーの4.やスローなバラード5.でメロディの美しさを見せ付ける。
良し悪しの差こそ感じられるものの、全体にはまとまりある仕上がり。

*1:ちなみに、B'zのサポートミュージシャンとして著名