Gacharic Spin@7/24 六本木morph 夜公演

Virgin-A

Virgin-A

ラウドでハードでキュートでクレイジーなデジタルガールズロックバンド、Gacharic Spinのツアーファイナル、昼夜二回回しに挑戦。*1


最初にお断りしておきますが、詳しいセットリストの掲載は御座いません。
夜公演はさらに正確記憶しておけるような余裕のあるライブではなかったためです。
それから、ディティールについては若干異なる場合があります。
恐縮ではありますがあらかじめご了承ください。


そして、10月に東名阪ワンマンツアーが決定しております。
サポートキーボードには、TOMO-ZO(美少女G)のかつての盟友鈴木玲緒奈嬢が全戦全曲参戦してくれるとのこと。
(ちなみにこの夜公演を見にきていたそうです)
ワンマンレポをアレして興味を持ってくれたら、東名阪どこかでいいんでお会いできればと思います。


この辺はKOGA先生よろしく、基本コピペで通しました。
本編はもっとアレなんでアレしてください。アレしますんで。


また、古賀美智子氏によると「Gacharic Spinのライブはダイブ禁止です。ダイブしたいかたはあちらのライブへどうぞ」
とのこと。

オープニング

今回のオープニングはいつもの妙な出囃子、いつもの妙なダンス、いつものベースソロ、いつものギターソロ、
いつものサザエ、いつものドラムソロでスタート。
まずいきなりこれを見てどう思うかは分からないが、「様式美」としてもう少し見ていたいなあ、という思いはある。
ちなみに僕は「これぐらい許容範囲」と涼しい顔だったようです。


1曲目はツアー同様、「LosT AngeL」でスタート。
今まで下手にいたので、モッシュの嵐に紛れて上手に移動していくという離れ業を見せる僕。
いやー、ほら、ずっと俺のポジションってば上手だし。下手落ち着かないのよね。ほんとそれだけだよアハハ


で、いきなりステージの目の前にTOMO-ZO(美少女G)仕様のTシャツを来た謎の中年男性がリフトアップ。
そして華麗にダイブ敢行。
いや当然禁止行為なんですけど、この男性、実は我がTOMO-ZO王国の国王陛下であるという衝撃の事実。
おそらくまあ、「ライブに参加する関係者」の常識を覆す、アグレッシブで超攻撃的なメンバーのパパと呼んで差し支えないだろう。
しかしまあ、次から次へとネタが絶えないなあ。


2曲目は「Broken Lover」で、周南から続く殺人セットリストの再現。
この辺までは特に気にならなかったArmmy(Vo)のボーカルだが、最後の高いパートが途中で歌えなくなる。
まあいつも歌いきれなくなるパートではあるのだが、いつも以上に・・・

雪泣く〜「きみを・・・」

「雪泣くメロディー」前のやりとり。
Armmy「今は7月・・・この曲が一番似合わない季節・・・あっ、雪!
(必死に紙吹雪的なものをまく薄幸のリーダーF・チョッパー・KOGA(B)さん)
(思い余ってArmmyに向けて紙吹雪をぶつけるKOGAさん)
Armmy「痛いっ」
Armmy「昼よりも痛いわ」
そこからスローなアレンジでスタートし、いつものパワーバラードへ。
この曲のはな(Dr)先生のドラミングが好きなんだよねえ。特に中間部でのシンバルのならしぶり。


で、僕の中でこの曲は初めて聞いたGacharic Spinの曲で、思い入れもひとしおなのだが、
また最近はArmmyの出来をはかるための指標曲でもある。
この回はもうほとんど高音、ファルセットが出ていない。
昼はそれなりに出ていたので、この昼の激しいライブが更に堪えていると見える。


そのArmmyの声をカバーするためか、「歌えるドラマー」「5人いればバンドが出来るマルチプレーヤー」
はなちゃんが珍しいソロ曲「きみを・・・」を熱唱。
今回はスペシャルゲストとして「超可愛いギタリスト」ことTOMO-ZOがアコギで参加するアレンジ。
ライブDVDではバイオリニストのジェニ(ex.Pistol Valve)がバイオリン・アレンジを入れていたが、
このギターもシンプルながら雰囲気出してていい感じでした。


ちなみに今日まではなが頭にかぶっていたサザエは、老朽化が激しいということで役目を終えることに。
「次のライブからは新しいサザエくんと頑張ります。」
とのことだったが、同じものを持っているファンに
「俺のあげようか?」と言われると
マジで!」と謎の反応。
見つからないのか何なのか。
ちなみに僕も個人的に探して見ましたが、ちょっと見つかってません。

古賀美智子のGacharic Spinどうでもいいニュースコーナー

アナウンサーはゲストの古賀美智子さん。
ええっ!?あの第2期プチエンジェルの!?
あれからインディーズバンドを始めて、グラビア活動は辞めたって聞いてたけど・・・
一体どんな縁で出演してくれたんだろう・・・


お前、チョッパーだろ。(ドラゴンリングインしながら)


というわけで、淡々とKOGA先生・・・もとい古賀さんがGacharic Spinのニュースを読むのだが、
内容がエグい。
「TOMO-ZOさんの相性が、童●顔貧★乳ロリ○◎×に決定しました」とか、
「Gacharic Spin貧★乳大賞を受賞されたは▲なさんは、「アバラが出てるから小さく見えるだけだよぉ」とコメントされています」
「今日のArmmyの私服に穴が開いている確率40%、毛玉のついている確率60%、不快指数100%でしょう。」
「いつも人に関心を示さないArmmyですが、TOMO-ZOさんの光るTシャツが壊れた際には得意のハンダ付け*2を披露したそうです。
とかそんな感じ。
普段の薄幸ぶりのあまり殺意の波動に目覚めたとしか思えない。
あまりのエグさに?っていうか、雰囲気のつかめなさに、反応が返らなくなりそうになることもしばしば。
そりゃ僕は対応するけど、キャラ基本性能が違いすぎるので全体をアレするには至らず。


プロレスファンにしか分からないアレですが、気分的には「ヒロさん!ヒロさん!」的な感じでした。
ええ、KOGA先生はベビーフェイスで良いと思います。。。

MCコーナーから

今回もVirgin-Aツアーの思い出シリーズ。
FチョッパーKOGA先生は、タワレコチャートウィークリー11位になりました、という話。
はなちゃんはローランドシンセサイザーデイに参加した話。
で、TOMO-ZOは九州ツアーで行われた企画「九州セブン+1」の話。
・・・TOMO-ZO、ナズェミデルンディス
俺を見ても何も出ないぞ。光る手袋は神棚に置いてあるからな。
TOMO-ZO「コンプリートした方が2人もいたんです!」
後ろの方で「だれー?」と言う声がしたので、「(●´ー`)<知ってる!」*3と答えておいた。
二人とも顔見知りです。ご飯食べたりしました。
TOMO-ZO「(九州3回以上参戦で)光る手袋をゲットされた方もたくさんいたんです!!」
後ろの方で「だれー?」と言う声がしたので、控え目に手をあげておきました。
まあ、光る手袋は神棚に置いてあるからなあ・・・
Armmy「これだけしかいないのね。」
ということだったんで、もらった人も手を挙げた人もそう多くはなかったのかな。
まあでも僕が知る限り、僕の他にもらった人が3人いたけどね。

とっても可愛いTOMO-ZOのMCコーナー

TOMO-ZO「KOGAさんは良くベースを回すとき胸のところでひっかかるんですが、
     は●なちゃんは全然そんなことありませーん!
ていうかはなちゃんはベース回さないだろう。弾けるけど。


というわけで姫様のコーナー。
今回も例によってTOMO-ZOが魔法をかける→王国民がばたばた倒れる→KOGA先生が文句を言う→俺が謝る
の黄金パターン。
しかしまあ、結構みんな本気でぶっ倒れるので危ないなあ、という感じ(周りと協力して立ち上がりながら)
「可愛さのあまりリアルでけが人が出るレベルの可愛さ」美少女ギタリスト兼魔法使いのTOMO-ZOをよろしくお願いします。
で、魔法で我々を昇天させるのはこれで最後にしていただきたい。危ないから。
ちなみに今回は夜公演なので、ピンク衣装+悪魔の角です。


TOMO-ZO「今まで団地ずまい、工業高校中退とバラされてきたArmmyですが、
     何と高校時代に1カ月家出していたことがあるんです!その理由は」
KOGA先生「それ言っていいの?」
TOMO-ZO「お兄さんに録画したアニメの最終回を消されてしまったからです!」
そりゃ家出するよ。
いや、しないけど何となくそんな感じ。

Armmyの声とぬめる床

と多くの休憩コーナーを作ってArmmyの喉を休ませようとしていたのだが、
曲を経るごとにArmmyの喉はボロボロに。声が、出ない。
あたしこんな声になっちゃったけど、みんな最後まで楽しんで行って!
そんなこと言うもんじゃねえよ、哀しくなるだろうが。


MCでもハッキリと、被災地への思いを込めた「ALIVE」。
長崎のとき同様に、渾身の力でコーラスを歌う俺も、だんだん腹筋が痛くなってくる。
一瞬、Armmyが歌えなくなって、マイクを持ったまま屈んだ。
歌はまだ流れている。
Armmyの目が何かを見て凍りついていた。
何が起きているか俺にも分かった。


だが、Armmyの声は「そのまま」だった。
あの時起きたことが何を意味していて、その裏で何が起こっていたのかは多分ずっと分からない。
僕は分からなくていいこと。
伝えたいのは、「Armmyの声が出ない」という事態に対して、Armmyも、スタッフさん達も、他のメンバーも、
そして僕自身も、立ち向かう心でいたことだ。


Armmyの喉が辛いのは分かっている。
僕だって、声が出ない苦しみ苛立ちは良く知っているつもりだ。
一番辛くて悔しいのはArmmyだろう。
だから僕は君を、渾身の力で煽る。かつて姉貴*4が、僕にそうしたように。


君の喉が枯れ、声さえ尽きたなら、僕等が代わりに声を出そう。
それでも、歌うことだけは止めちゃいけないんだ。
だって君は、歌っているからこそ、君なんだから!


そんな中、「I'm Sexy」に至って、横移動が入ってくると、驚異の事実が足に伝わってくる。
床が明らかに滑りやすくなっている。
普通ライブハウスの床は滑りやすくなんかない。
おそらくは僕等が流す大量の汗が、この床をいかにも滑りやすい状態にしているのだ。
ありえねえ。
お前ら、どれだけ汗かいてんだよ。最高じゃねえか。


負けられないよな!


終盤「Lock On!」に至って、思いっきり後ろのヲタがこけた。
盛り上がりすぎて思いっきり転んでしまったのだが、僕も含めて周りのヲタがみんなで彼を助け起こす。
ステージは真後ろになるが、不意の事態に落ちた仲間を助け、無事にライブを終わらせることも、
ライブを盛り上げ、ステージを楽しむことと同じくらい、大事なこと。
「大丈夫か!」と一声かけて後ろを振り返ると、Armmyの指が俺を突き刺していた。


・・・負けらんねえわな。


後は、力と力のぶつかり合い。猛禽たちと猛獣たちの、華やかで愛に満ちた戦い。
これがライブなんだ。

アンコールで「JUICY BEATS」。今回の衣装は昼と違い、PVで着ていた「白い光るTシャツ」。
これはメンバーのお手製で、九州セブン+1のコンプリート景品でもあったという。
更に「ハンティングサマー」と続けて、それっぽい終わり方をした後、客電はまだ上がりきらない。


やるのか。ダブルアンコール。


ダブルアンコールの曲目は「虹」。
いろんな大変なことがあるけれど、前向きに歩いていけるように。
そんなFチョッパーKOGAの言葉を聞きながら、Armmyは顔を歪めて泣いている。
涙の意味を僕は知らない。
推し測ることは出来ても、それはすべて、僕の中だけの答え。
一つだけ言えるのは、僕もまた、胸にこみ上げるものを感じていた、ということ。


でもさArmmy。ダメよ、涙の一番乗りは。
俺は今、泣いたりしない。
君たちと、叶えたい夢が一杯あるから。
その時まで、涙はとっておく。


喉が揺れ、肩がふるえる。
熱しきり、冷え出すほどに汗をかいた。
出る限りの声を出して歌い、腕を振った。
遥かに遠いあの日の虹が、少しだけ、近づいた気がして。


「ワンマンライブが出来ることは、当たり前のことじゃありません!」
FチョッパーKOGAの最後のMC。
彼女達はツアーから帰ってきて休む間もないファイナルだった。
地方では彼女達だけで回していた機材設営も、今日は多くのスタッフさんが手伝ってくれている。
ファンだけをとっても、仕事を片付けたもの、仕事終わりのもの、夜を徹して遠征してきたもの、
みんな、ここに来るまでに、多くの物語を積み上げ、何かを乗り越えて、ここに来られたのだ。
そのすべてに感謝を。
「ありがとうございます!」
万感と共にハイタッチ。
なぜかいつもは上手にいないリズム隊とハイタッチ。


無事、ツアーファイナルを乗り切った。
名阪を参戦出来なかったとはいえ、自身、5年ぶりの全国規模ツアー。
そして彼女達にとっては、1stミニアルバム発売の、二度と訪れない全国ツアー。
この物語は、ハッピーエンドだ。


Armmy「みんなちょっと聞いて!今日は早めに物販を終わらせちゃうから、早めに物販コーナーへ来ちゃってよろしくてよ!


・・・あ、まだ終わってないんだった。。。

ライブの終わり

物販コーナーでは、珍しくArmmyとTOMO-ZOで店番をしていた。KOGA先生はポスター抽選係。
あんな状態のArmmyがそこにいることの意味を、誰もが分かっていたとは思わない。
だが彼女を知る人なら、ここにいる理由が、意味が、気持ちが分かったんじゃないかな。
そう信じたい。


kobas「Hey!」
Armmy「・・・無言で良いわよね?」
(握手)
kobas「・・・ああ、言葉はいらないよ。」
Armmy「Oh Yeah、・・・開きましょう。」
Armmy・kobas「バタフラ〜イ☆」
kobas「喉、大事にしなよ。その声、大好きだからさ。」
Armmy「ありがとう。」
(もう一度手を差し出すArmmyと、軽くハイタッチ)
kobas「じゃ、バイバイ。」


kobas「いや、またな!」
Armmy「Thank You Sexy。」


これは、更に後のやりとり。詳しくは省くけど、あえて俺とハイタッチして。
Armmy「ありがとう。」
kobas「ありがとう。」


彼女にとってキャラクターは商売道具の一つ。
TOMO-ZOのギター、FチョッパーKOGAのベース、はなのドラム、それらと並べていいほど、
彼女のどぎつくアクの強く、それでいて華やかなキャラクターは評価され注目されている。
だが、それ以上に彼女は優れたボーカリストで、ライブマスターで、・・・Gacharic Spinの誇るべきメンバーだ。
分厚いキャラクターの底から、本来彼女が持つ強い光が覗いたように見えた。


ここまで壮絶なライブを繰り広げても、僕等にはまだ、この先がある。
それが分かることがたまらなくうれしい。
そんなライブの終わりだった。

夢の道

話は前後するが、物販コーナーにて。
TOMO-ZO「(なんか胸のあたりをつくつくつつくような動作)」
kobas「?」
TOMO-ZO「(なんか胸のあたりをつくつくつつくような動作)」
そういや俺、夜はTOMO-ZO仕様のTシャツだったのよね。
kobas「TOMO-ZOのために着てきたから。」
TOMO-ZO「ありがとうございます♪」


kobas「いつもありがとう。・・・ファイナルだし、こんな時くらいしか言えないから。」
TOMO-ZO「いえいえ、また、よろしくお願いします。」
kobas「当たり前じゃん!
    ・・・また良いギター、聞かせてよ。」
TOMO-ZO「はいっ。」


・・・いくつかのライブを挟みながら、僕等の道は続いていく。
きっとそれは当たり前じゃない。
でも、「当たり前じゃん」って顔で、僕等は笑いあっていたい。


秋の東名阪ワンマンツアー。
今日よりももっと良いライブを。
今回よりももっと良いツアーを。


僕等はまだ、この夢の道を歩き出したばかり。

おまけ

Armmyがいきなり、着替えのために外に出てきて。
ガチャピン子「あああああ、Armmyだぁぁぁぁ」
Armmy「Oh Yeah☆」


Armmy「Sexy〜☆」
ファン「Fu〜☆」
Armmy「あなたたち、近所迷惑よ〜☆」


今のゆるい雰囲気も好きだけど、何か、こんな風にメンバーがいるだけで喜んでくれる人が増えたらなって。
そんな風に思った夏の夜でした。

*1:ちなみに、もう二回回しはやらない、という噂もちらほら。メンバーもファンも負担が大きい

*2:Armmyは工業高校中退です。。。

*3:顔文字については気にしないでください

*4:ご存知セクシー担当、斉藤瞳(ex.メロン記念日)