ブレイブ・ハート

イギリスはグレートブリテン島の北部、スコットランド
かつて南部・イングランドの支配に反乱した男の息子であるウィリアムは、
イングランド軍に妻を殺害される事件を契機として、自らもスコットランドの救世主として立ち上がる。


史実にその名が存在するウィリアム・ウォレスをモデルとし、大幅に脚色した作品。
紆余曲折ありながらも自由を求めて戦い続けるウォレス、残忍な王エドワード、軟弱な王子、
ウォレスに道ならぬ思いを寄せる王子の妻イザベラ、
信念に基づき戦い続けるウォレスへの憧れと、貴族としての立場に翻弄されるロバート・ブルース。
壮大な戦闘シーンの迫力もさることながら、それぞれの人間模様が濃厚に描き上げられている。


こういう映画自体アメリカ映画お決まりのパターンというか、
アメリカにあっては「圧政に勝利する民衆のヒーロー」*1をとかく賛美する傾向があるのだが、
それでもなお胸を打たれずにはいられない想いに満ちている。

*1:とりもなおさず、イギリスの支配に打ち勝つアメリカそのもの