聞いたCD 5/23

プリズム

プリズム

アメリカ人へヴィメタル・ボーカリストのソロ2nd。
良く知られたキャリアとは異なりいかにもAOR風味、JOURNEY風味の落ち着いたロックナンバー主体だが、
ソウルフルでありながら穏やかなタッチの歌声と良くマッチしており、楽曲の質も上々。
一方ではファンク・ロックバンドSLY&THE FAMILYSTONEのカバー5.で鬼気迫るファンキーなボーカルを見せる。
ゲスト参加の「Voice Of Rock」グレン・ヒューズ(Vo)御大との凄まじいバトルは圧巻の一言。
ミート・ザ・マン

ミート・ザ・マン

イギリス人ハードロック・ボーカリストのソロ2nd。
朴訥でしかも熱っぽいジェイムズの歌声と、哀愁を帯びたメロディラインが琴線を振るわせる。
テクニカルでフラッシーなギタープレーをバックに従えた上質のメロディアス・ハード。
悲しみを帯びたコーラスが印象的な7.、哀愁のメロディが香る10.といった楽曲群もすばらしい。
5.はPATA(X JAPAN)提供の穏やかなロックバラード。
ヴェリー・ベスト・オヴ・ミカエル・アーランドソン

ヴェリー・ベスト・オヴ・ミカエル・アーランドソン

スウェーデンのハードロック・ボーカリストのベスト。
胸をかきむしるような甘いメロディに仄かな哀愁を漂わせ、ハスキーで熱っぽい歌声を響かせれば
そこはもうミカエル節の世界。
ハードな音像を求めるとぬるい感じはあるが、ここまでメロディが充実していれば文句なし。
19曲が胃もたれしない流石の一枚。
ポール・スタンレー

ポール・スタンレー

アメリカのハードロックバンド、Kissのリズムギター・ボーカルが出したソロ1st。
ほのかな苦味と艶やかな色に満ちたポールのボーカルと、タイトなリズムギターが交錯する
良質のアメリカン・ハードロック。
激甘のメロディが正に胸をかきむしるごとくのスローバラード7.は傑作。
カム・イン・フロム・ザ・レイン

カム・イン・フロム・ザ・レイン

ドイツ人へヴィメタル・ボーカリストの1st。
ハスキーでしかもベタついたウェットな歌声は好き嫌いが分かれるところだが、
彼自身の手になる哀愁に満ちたメロディとは相性抜群で、哀メロ系のメロハー好きは一聴の価値あり。
祖母の死をテーマとした、悲しみのバラード4.を推したい。