PC復活までの軌跡。 後編〜PC、デスクトップLinuxマシンになる〜
前回までのあらすじ
〜愛用のWindows PCが壊れてしまった。えらいこった。
仕方ないから古いPCを取り寄せて使おう〜
とはいえ実家から取り寄せた古いPCは8年前の代物で、メモリも256MBしかないし、USB2.0も使えない。
このままでは何をするにも面倒だし、せっかく仮想環境でやっていたLinuxの勉強も続けられないので、
思い切ってデスクトップLinuxのインストールをためしてみることにした。
「リカバリ直後は正常に起動するが、再起動するとブルースクリーンになる」
この現象を見るに、ハードウェアその物が完全にイカれているわけではなく、ドライバ等との兼ね合いがあるようだ。
うまくそこを回避できるOSなら、起動する可能性は高い。
Ubuntuを入れてみる
まずは仮想環境に入れていたUbuntuを試してみることに。
デスクトップLinuxとしては非常に評価の高いOSだ。なぜかは良くわからないが。
LiveCDをダウンロードしてきて、これをUSBメモリに登録してみる。
だが、起動に失敗してしまった。
CD-RWを買ってきて再度試してみたが、残念ながら画面が少し表示されるぐらいで、やはり起動しない。
しかも動かなくなった後はBash(コンソール)ですらない何かになってしまうので、調べようもないという始末。
やはり何かハードウェア的なものが足かせになっているのだろうか。
Fedoraを入れてみる
これで諦めてしまおうかと思ったが、やはり古いPCは動作も重くアレなので、更に選択肢を模索してみる。
そんなに沢山CDを焼きたくないし、DVDは古いPCで焼けないのでCD1枚で起動・インストール出来る事が大前提だ。
というわけでWikipediaのLive CDの項を調べていると、
有力なLinuxディストリビューションの一つFedoraも1CDで動作するものがあると分かった。
まあFedoraなら本も色々出ているくらいだし、Skypeなんかも対応しているんで良いだろうと
ダウンロードしてCD-RWに焼きつけ、壊れたPCにつっこんでみる。
結果、かなり時間はかかったが起動に成功した。
ハードディスクにぶち込んでやればそのまま動作する確率が高いし、
グラフィック性能が落ち込んでいるとはいえ概してWindowsよりは軽いLinuxなら古いPCよりも
軽快に動作するであろう。
というわけで思い切ってパーティションを潰し、FedoraをHDDインストール。
課題だった再起動も無事にこなし、現在に至る環境が構築された。
Fedoraで出来たこと、出来ないこと
今に至るまでFedoraで出来たこと。
- Google ChromeでのWeb閲覧と書き込み
- MP3の再生*1
- Skype
- Windows Live メッセンジャー
- DVDの再生
- mixiアプリ
出来ないこと。
- ゲームアプリ類全般の起動(当たり前だが)
動作も軽快だし、Windowsに比べて不都合は感じていないのが現状。
ただまあ、何かというとCUIをいじらせたがる多くの解説サイトにはちょっと閉口した。
僕は仕事でLinuxを触った経験があるのでCUIをいじるのに抵抗はないし、
むしろCUIの方が大体において速いし楽なのだけれども、
今や「コマンドを叩く』という事自体がホームユースで死滅しつつあるWindowsを置き換えるには
まだまだ至らないのではないかというのが正直なところ。
軽いし安定しているし大抵のことは出来るのでこのままにしておくつもりだが、
そもそも素朴な疑問も残る。
「Windows Vistaをリカバリしても実は動いたんじゃないか」
そんな風に思ってしまう自分の業深さを感じずにはいられない。
*1:文字化けするので今正に対処しているし、ライブラリインストールで苦労したが