EIZO JAPAN ほか 2/13 目黒LiveStation

スーパーアニソン レジェンド オブ’90

スーパーアニソン レジェンド オブ’90

我らがさかもとえいぞう(Vo)先生が昨年から続けているプロジェクト、EIZO JAPANがバンド編成でライブを行うということで
前に職場があった目黒へ。いつもこの前を通って通勤してたが、一年あまりしてやっと想像が現実に。
今回は4バンド共演ということで、特にメインアクトであるAX BITESとEIZO JAPANのvs企画として開催。
その割に何もからまなかったけど。


目黒LiveStationは、地下のスペースをそのまライブスペースにした感じの小さいライブハウス。
ロッカーはないように見えたが、実はスペースの奥の方に10コだけ設置してある。
飲食物の持ち込みは特に何も言われず。ちなみにドリンクコーナーにミネラルウォーターがないので注意。
この手のイベントの常として、入り口でお目当てのバンドを告げて入場。*1

アマゾンリリー

幕が開くとキャバ嬢ルックのお姐様がたが。
徹夜明けの関係で下調べできてなかったが、女性バンドだったようだ。
結局調べてみても「静岡で活動するロックバンド」ということぐらいしか分からず、
選曲から見て60's〜90'sぐらいの洋楽カバーを主体としているようだ。


「女性しかいない島から来た、よって未だに生○娘」「たまにこうやって男狩りをしにくる」
「いつもは島から一番近い静岡ってとこでライブしてるんだけど・・・」
静岡の近くにそんな女護島みたいなとこがあるなんて。


閑話休題、選曲は「Hush」(Deep Purple)「Black Or White」(Michael Jackson) といった、割とスタンダードな洋楽ロックナンバー。
「メタル系のイベントだし激しい曲を」といって持ってくるのが「Smells Like Teen Spirit」(Nirvana)なあたり
あんまりメタルというジャンルに詳しくなさそうだったが、ベテランのお姐さまがたということで
演奏もステージ運びも申し分なくそれなりに盛り上がって終了。
あえていうなら、今日の客層からすると選曲は渋すぎだったかもしれない。僕は全然OKだけど。
ちなみにラストは「Livin'On A Prayer」(Bon Jovi)で、しっかりシャウトしてきました。


なお彼女ら曰く、「2月14日はチョコを餌に男狩りする日」だそうな。

Divine Wind

入場時に配布してたデモCD-R曰く「NeoClassical HighSpeed Metal Band」だそう。
確かにネオクラ早弾きが随所に入る疾走系メタルバンドだった。
音響がアレなのか、PAのバランスが良くないのか、ドラムの音がデカすぎてギターもボーカルも潰れてしまっていたのと、
ありがちすぎる上いまいち入れるタイミングがピンとこないネオクラ系ピロピロフレーズ、
疾走一辺倒の曲構成もあってあまり楽しめず。


「あのアニメタルさかもとえいぞうさんや、元GalneryusのYAMA-Bさんと一緒のステージでプレーできるなんて」*2
きっと人間的にはいい人なんだろうなあと思わせるものの、あまりにもgdgdなMC運びも気になった。
ボーカルが主体で喋るのかリーダーが主体で喋るのかはある程度統一したほうがいいし、
少なくとも告知事項に関してきちんと言えないのは「悪い意味でのアマっぽさ」が出てしまうので何とかして欲しい。


苦言ばかりアレしてしまったけれど、ごりごり首は振りましたんで・・・

Eizo Japan

お待ちかね、さかもとえいぞう*3と愉快な仲間達。
バンドには日本のインディーズ・メタルシーンではそれなりに名の知れた面々が名を連ねており、
流石にANIMETAL時代ほどの凄腕ぞろいではないものの、申し分ない。


セットリストは「スーパーアニソン レジェンド オブ'90」から順繰りにやっていくような感じで、
ガンダムメドレー』→『ジャンプメドレー』→『女の子ものメドレー』→「熱血!!勇者ラムネス」「ムサシ! BUGEI伝!!」「詠人」「勇気100%」と。
オリジナル曲「暁」も披露していた。
「STAND UP TO THE VICTORY」なんかは原曲も良く歌ったんで感慨しきり。
というわけでボルテージが急上昇し、全リミッターが外れた状態で汗だくに。


アニソンのメロディは悪く言えば単調だが、分かりやすく歌いやすいものが多いし、
日本語の歌詞もダサいといえばダサいが、気持ちを乗せやすい*4
そして「MC混みなら日本一のボーカリスト」「シャウトなら日本一のボーカリスト」と評される
さかもとえいぞう先生のライブ運びは微塵の隙もない。
MCで笑いをとりながら、時に客に歌わせ時に客を煽り、アレンジ元のメタル曲*5を歌う。
最高ですよ。


これでまあ、前のステージに続いてボーカルが埋もれてしまうサウンドバランスでなければ。
あとまあ、今のツインギター編成も悪くないけど、ギターは屍忌蛇がベストだと思うの。
プレー技術どうこうというより、ソロフレーズのセンスが琴線に響かない感じ。

AX BITES

Galneryusのボーカルで、えいぞうさんの後輩分でもある*6YAMA-Bのバンド。
ジャパニーズ正統派メタルを目指しつつ、軍歌的なエピックメロディを取り入れた・・・といった趣きだが、
パッと聞いた感じはまんまアニソンという感じ。
だがバックを支えるバンドは技術的にもメタル的にもしっかりと「メタル」している。
個人的にギタートーンや、ソロの構築感あるフレーズはこのバンドのIZO氏が今日一番好みでした。
練習する時間ないのに、レスポが欲しくなるくらい(笑)


メロディも分かりやすくすぐに歌えるようになるし、メタルとしてのタイトさ、力強さもある。
ライブの取り回しも、Drアントン前田氏のマシンガンMCや、弦楽器隊のフォーメーションプレー、
YAMA-BとIZOの闊達な動き、と、本年で8年になるというベテランの面目躍如。
そのYAMA-Bはやや細めの歌声だが、「彼が歌うと何でもエピックメタルになる」ような情感があり、個人的には好み。
初見だったにも関わらずかなり気持ちが入るライブだった。
まあ、ちょっとお客さんが大人しい感じはあったが・・・*7


ただ、正直日本では売れないだろうなあ、と。理由は簡単で、速い曲がないから。
僕自身はManowarとかの速くないが勇壮な曲をこよなく愛しているので、そういう曲をやりたいという気持ちは理解できるが、
マーケットは個々人の意図を離れて非情に存在しているので、いかんともし難いのが残念。

終わりに

4バンドとも毛色は違ったが、それぞれに魅力があってまるごと楽しめるライブだった。
ただEizo Japanはともかくとして、まだ「単独でどっぷり見たい」というバンドとは接触できなかったのも事実で、
個人的な問題ながらも継続して取り組みたい点ではあった。
あと4時間立ちっぱなしで、ロビーなどに逃げるわけにもいかず*8
この手のイベントって客を選ぶ面があるよなあ、と思ったわけで。
バンドにとっては負荷が低いんだろうけど・・・


帰りは渋谷のペッパーランチで夕食を取って帰宅。
何やかや、ライブの解放感、終わった後の空気感はやっぱりいいね。

*1:チケットの売り出しに各バンドのノルマがあるためと思われる

*2:そもそもメタル界では、メジャーデビューできるバンドも限られている

*3:今日はちゃんとペイントもしていた

*4:さらにアニソンの場合、その気になりやすい

*5:えいぞうさんの持ち曲、「Warrior」(RIOT)。当然僕も歌いました

*6:GalneryusのギタリストであるSyuはANIMETALとも兼任していた

*7:この辺は陰陽座や、Galneryusでも感じるポイントで、結局アイドル系のようなアッパー大前提でないヲタ層が主力となると致し方ない面か

*8:そもそもロビーがない