マリアンヌの恍惚(キノコホテル)

マリアンヌの恍惚

マリアンヌの恍惚

日本のGSロックバンド、1stフルレンス。


GSからの強い影響を全面に押し出すバンドだが、「支配人」マリアンヌ東雲(Vo、Key)の奏でる艶かしいまでの
ハモンドオルガン、力強くジャムるリズム隊、イザベル=ケメ・鴨川(G)の怪しげなファズ・ギターに
Deep Purpleの眷属的なオーラを感じたい。
コメディ寸前、歌謡曲むき出しの歌詞、イロモノ然とした姿形、そして何よりマリアンヌ様独特のあのムンムンした声は
好き嫌いの分かれるところと言えるが、歌謡曲の持つムードとロックの衝動が混じり合う充実の一枚。
あえて言うならコンパクトな一曲に欠けるのがアレね。


シングルにもなった3.は比較的コンパクトにまとまり、激しさを感じさせるなかなかの一曲。
5.は「Planet Caravan」を思わせるドゥーミーでゆったりとした前半部から、急激なジャムパートに展開する佳品。
あと、タワレコ限定でもらえるCDに入っている「砂漠」もいい感じにジャムっている佳曲なので是非。