Gacharic Spin@5/1 六本木Morph(昼)

Virgin-A

Virgin-A

とりあえずまあ最初に「Armmy、きさま、見ているなッ!?」別に見てなくてもいいんですが。
そんなわけでテクニカル系ガールズロックバンド、Gacharic Spinのワンマン昼夜通し参戦。
結局新しくカテゴリ切りました。
そして昼公演だけでえらい分量になってしまったので昼夜も分けました。


場所は、地下なのに天井が高いMorph Tokyo。
ドリンク代が他より100円高い600円。ロッカーはなくクロークのみ500円。
夜公演に至っては俺しか使ってるやつがおらず、上着とカバンがFチョッパー古賀(B)先生の斜め前に放置されていた件。
客入りは昼夜ともフルハウスフルハウス、スタッフさんから「もう一歩ずつ詰めてください」という声がけがあるほど。
これだけ入ってるのに、何でタワレコDVD購入特典で昼公演のチケットをつけているのだろうか?

昼公演

例によってあの怪しげな出囃子からスタート。Gacharic Spinのライブオープニングは常に同じ調子で始まる。
唯一違うのは、チョッパー古賀先生が出っぱなからコケたことぐらいだ。
古賀先生、受難の昼公演の幕開け。


1曲目はMore Powerからスタート。とりあえずエンジンをかけて頑張ってみる。
2曲目の前にメンバー一人一人けん玉をやるパートがあって、これもワンマンではお約束*1
何曲か速い曲()を続けた後、MCタイム。「5+1は〜?」「ろっぽんぎー」をみんなでやる。
Armmy(Vo)が「あたしこれがやりたかっただけなの」とご満悦で帰ろうとするが誰も止めない。
Armmyの扱いが悪い?SEXYだから仕方ないのです。


途中アコースティックステージを挟む。昼の曲は「ピアス」でした。
今更というわけでもないが、今日のArmmyは調子が良いようで、高音にキレが出ている。
基本中低音の湿っぽい歌声に魅力のあるボーカルだが、これは良い意味で予想外な発見。

お昼のビデオメッセージ

その後、ビデオメッセージという形で様々なアーティストからメッセージが。

 以前対バンしたことがあるマシンガンズ
 「ライブの本数がむちゃくちゃ多い」「『女の子のバンドなんて可愛いだけちゃうん』と思いきや演奏したらうわーみたいな」
 悪ふざけしながらもいきなり核心をついてしまうのが、このバンドらしい。

 多分格的には一番であろう。日本のハードロック界において、黎明期より活動する大ベテラン。こちらも以前対バンしたことがある。
 「まあもっとビッグになってもらわないと先輩として困るんで・・・」と堂々の受け答え。
 先輩でかいっすわ。
 ちなみに、ArmmyのマイクスタンドはMARCYとオソロだそうで、
 「今度マイクスタンド作るんだけど、LEDパクっていいか?」と堂々とパクっていったそうだ。
 いやー先輩、でかいっすわ。

 あれ、Syuって何かからみあったっけ?と思ったら、WeRockのDVDでArmmyと共演したことがあるそうだ。
 「いつか対バンしましょう!」というが、Galneryusの使う会場はGacharic Spinとランク2つぐらい違う会場なんですが。
 まあ、同レベルで活動してる今度Light Bringerが対バンするから、全くない話ではないか。
 上二組もそうだが、この辺ガッチャマンガチャピン子の諸兄諸姉にはどれくらい伝わってるんだろうか。
 メタルヘッドの僕にはお馴染みの面々だが・・・

 知名度的な意味では一番かな。何の関連があるかと思ったら、
 「古賀ちゃんがアイドル時代にラジオ番組に来てくれたことがある。」
 「探せばまだ家の中に写真集があるんじゃないか。」
 と、たまに持ち出される古賀先生がグラビアアイドルだった頃のつながりだった。


 彼に限った話ではなく、ビデオを寄せてくれる人のほとんどは対バンした相手か、
 古賀先生のつながりで、やっぱり「F・チョッパー・古賀」のバンドなんだな、という印象。 


 他に、大変多く対バンしていることで知られるI-RabBitsのマイコ(Vo、P)、
 はな(Dr)のお父さん(!)、といった面々からメッセージが届いた。

コラボタイム(昼)

 ビデオメッセージが終わって、次曲「Broken Lover」と「I'm Sexy」で、midnightPumpkinのAYA(Sax)とHaru(Tranpet)が参加。
 まあそりゃいいんだけど、ビデオメッセージですっかり体が冷えた所にスピードチューンは、ちょっとねえ。
 みんな体がついていかないので、よろしくないと思います。
 仕方ないので、弾かれるように突撃して頑張る。そういう鼻は良いつもり。


 個人的に金管楽器の音も好きなのだが、「Broken Lover」だとちと勢いがありすぎて音が洪水になってしまう。
 「I'm Sexy」だと雰囲気が出ていて良かったんで、やっぱり金管の音に「タメ」は必要なんだろうなあ、と。
 まあ、管楽器にロックというと「Cupid's Dead(Horn Mix)」と「長い夜」ぐらいしか思い浮かばないダメな僕の台詞ですが。

後半戦

この辺から後半戦へ。
 ミニアルバムからの新曲ということで遠距離恋愛がテーマの「どうすることもできない愛の行方」。
 そのテーマが、解放感のあるロックになって出てくるあたりにバンドの持つイキの良さを感じてならない。
 「ルーレット」挟んで楽器隊のソロタイム。
 Fチョッパー古賀のスラップを多用したグルーヴィーでメロディアスなベースソロ、
 はなの力強く抜群に見栄えのするパワフルなドラムソロ、
 TOMOZO(G)のライトハンドを交えたメカニカルなギターソロ、どれも味わい深い。
 この辺は聞く側のポテンシャルもあるかもしれないがそもそも、きちんと聞かせるソロタイムが出来るということは凄いことなのだ。
 昔は僕も、「ギターソロタイムはボーカルの休憩時間」と思っていたものです。

MCから

 チョッパー古賀の告知タイム。
 最近出したライブDVDは完全版と歌っているながら、実は何曲か入っていない。
 Armmy「なんで『I'm Sexy』は入ってないの?」
 古賀「それはアレ、大人の事情です」
 Armmy「じゃあなんで『虹』は入ってないの?」
 古賀「あんたがちゃんと歌えなかったからでしょ!」
 別に僕なんかは「ArmmyだけLive In 高田馬場」とかでも問題ないんだけどねえ。


 それから、ワンマン恒例のTOMOZOによるメンバー紹介。
 TOMOZOがお立ち台に立った時点で「かわいいー」「かわいいー」の嵐。
 それに大して古賀先生は一言「バっカみたい」。


 すいませんでした。
 すいませんでした古賀先生。
 「大の大人が「かわいいー」「かわいいー」だよぉ?バカっぽい!
 全くこのまんまな残念な大人たちですいませんでした。


 そんな流れで、
 TOMOZO「(古賀を指して)アイドルみたいな顔してるでしょー?可愛いでしょー?
     でもこの人、アイドルとしてはさっぱり売れませんでしたー!
 ああ、「日本を代表する女性スラップベーシスト」の隠したくともYoutubeのオススメ動画で即バレしてしまう過去。
 何か僕までダメージを受けました。


 ちなみに自分自身に対しては・・・
 TOMOZO「最近、何であたしが可愛いのか分かりました。あたしの誕生日・・・9月10日・・・910・・・キュート!?」


 まあ、一応フォローしておくと、彼女は普通に可愛いと思います。
 ただ、それ以上に僕はこういうノリが好きなんすよ。大好きッ!

終盤戦

 この辺から速度をあげて、「ハンティングサマー」「Lock On」と。頑張っていきます。
 アンコールは「虹」。
 初めて上のオクタで歌ってみたが、明らかに最後裏声になってしまうので、今後とも僕は下のオクタで歌うことにしました。


 それで終わるわけではなく、ラストはアルバムのリーダートラック「JUICY BEATS」でしめる。
 いやー、これがモロにユーロビート
 とりあえず僕も見える限り全力で踊ってみるものの、正直この路線で行くなら僕は勘弁だなあ、という感じ。
 (もちろんそう言うわけでないのは、他のアルバム収録予定曲を聞けば分かる)
 まあ、周りの評判は概ね良いようだけれども。
 1曲目にちょっと毛色の変わった曲を配する、っていうのもパターンとしてはアリだからねえ。


 全体的に新曲として演奏された曲は、今までの良い意味で垢抜けない感じからやや進んで、
 よりギターオリエンテッドな作りにしたり、逆にデジタルな雰囲気を押し出してみたりと、
 「作り込まれた音楽」としての価値をより高め、洗練された雰囲気をまといながら、
 「もっと売れたい」というにじみ出るような欲望を根底に感じさせるサウンド
 「この一枚は、私たちにとって『重い』アルバム」と古賀先生がいうように、
 このシフトチェンジの成否はバンドの未来を大きく左右するのではないかな、と。


 「どことなく野暮ったいけど、実際の所は綿密に作り込まれている」そんな雰囲気がいいんじゃねーか、
 という気が素人耳にはするけれど、
 正直俺ごときに「売れたいんだろうなあ」と思われてる時点で、きっとまだ全っ然野暮ったいんだよね。
 そういう可愛げと、がっちりと構築され作り込まれた音楽が組み合わさっていけば、魅力になりうるんじゃないか。
 そんな風に思った次第です。

終演後

 終演後、ライブスペースの片隅に歩いていくコスプレ風味の女の子が。
 「TOMOZOコスの子?」と思ったら、物販コーナーへやってきたTOMOZO本人でした。
 古賀先生は声を張り上げてタンブラー(三種類あった)を販売したり、3ヶ月連続ワンマンに通っている人向けにスタンプを押している。
 TOMOZOは完全に売り子なので、マフラータオル(1300円)を買いに行って握手してきた。
 僕は正直結構キてたので「まだ昼だよ、大丈夫?」と言ってみたら、ニコニコしてた。
 やっぱり普通に可愛いよね?ね?(何か危ないものに取り憑かれながら


 そんなわけで、クロークから荷物をピックアップして一時帰宅。
 シャワーを浴びながら声域確認。
 よし、夜も頑張れるはず!


 まあ、夜の方が何かとアレだったわけなんですが・・・

*1:普段はArmmyが一人でやる