Gacharic Spin@7/9 飯塚 第三倉庫
- アーティスト: Gacharic Spin
- 出版社/メーカー: JUICY GIRLS RECORDS
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: CD
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まあまずこの見た感じを見てほしい。
凄まじいまでの昭和感。
俺はもうダメかもしれない・・・
そんな思いのままビルに入ると、昭和の歓楽街ビルを思わせる店の看板が次々。
もう一度何Fにあるかを確認して、飯塚第三倉庫へ。
飯塚第三倉庫は、新飯塚駅から徒歩15分くらいのところにあるライブハウス。
ほぼオールフラットの会場であるため、後ろの方は見えない可能性大。
基本的には横が広めだが、それほど縦幅はない箱。
ロッカーは当然なし。あと、最前にあるフェンスがグラグラしたりするが、バンドマンたちは平気で飛び乗る。
Armmy(Vo、Gacharic Spin)も乗ってた。
入場当初はやはり全然人がいなくて昨日の状況を思い出したが、気がつくと中盤〜後方を中心に人で一杯に。
どうも、ライブがてら友達と顔を合わせにきた、という雰囲気を漂わすリア充な人々がたまっていく一方、
前方一列に満たない程度の固定客である僕等はぽつんと互いに絡むでもなくその様を見ている。
aim
パーカスのいるラテン調ロックバンドで、J-HIPHOPも好きですって感じの曲作り。
割とライブ慣れしているのか、昨日と同じようにちょっとお客さんが引き気味(ヒキ気味ではなく)であっても、
ノセてこようという技術的なものは全然熟れていて、こっちとしてもやりやすかった。
MC運びが微妙だったのもあるが、僕の反応の微妙さで負の相乗効果を出してしまったのは反省点だ。
しかしまあ、三木道三あたりに始まるであろうあの種のラブソングって何で響いてこないんだろう。
ゲイソング*1みたいな曲はすごい入ってくるのになあ。
やっぱり無意識にアレしちゃってるのか。
Handsome Geek
「ギターソロのある曲も格好いいよね」と思い始めたパンク少年、的なバンド。
今日のライブでは多分一番素人さんなバンドだったが、その分青臭いパワーがあって、思わず熱くなってしまった。
僕の横あたりにかわいい女の子が前に出張ってきていたのだが、彼女に見せつけるようにギターをかきならすメンバーに
「いやあもう若いって良いなあチクショー」と思いながら僕もエアギターしていたわけです。
この辺かな、物販にFチョッパーKOGA(B、Gacharic Spin)が登場。
遠くから見守るプレーをしてみる。
SHIMA
ギターが二人いて片方はエクスプローラーかジャクソンVだし、ボーカルが長髪なのでメタル系のバンドかなあと思ったが、
流れてきたのはパーティーパンク的なサウンド。
でもボーカルはスクリームもするし普通にも歌うし、ギターも結構ゴリゴリ立っている。
「ああ、Andrew W.K.ですね」と。メタリーモ化したAndrew W.K.、それも初期のパーティーバカだったころの兄貴。
なるほど、それで長髪なんだ。
小規模だがサークルピットも発生し、凄まじい音圧に巻き込まれるように僕も頭を振り、
スタンド上に飛び乗ったギタリストとネック角度を合わせてエア・ツインリード・フォーメーション。
未知の強豪に出会うのも九州ツアーの目的だったが、なかなか凄いバンドでしたよ。
満腹。ぐったり。
Gacharic Spin
いつもの出囃子(というかSE)が流れて、あれ?という雰囲気になる前方列。
後で集めた情報によれば、どうもここだけは元々トリじゃなかったらしい。
せっかく広告にもばっちり出してるのになあ。
セットリストは以下のとおり。
- LosT AngeL
- I'm Sexy
- 雪泣く〜setsunaku〜メロディー
- ルーレット
- JUICY BEATS
- Lock On!
- Broken Lover
ラストがブロラバで締める変則セットリスト。初めての会場でトリでないということもあり、
キャッチーでストレートな曲を持ってきたんだろうか。
Armmyが客席中央のフェンスにがっつり乗り上がっていてなかなかアグレッシブなパフォーマンス。
Sexy〜Fu〜をやっていたのは二列ぐらいだったが、やってなくてもそれなりに盛り上がってくれてたんじゃないだろうか。
と、何となく今は思う。
ちょっと今日は機材が不調で、TOMO-ZOのギターがハウリングしたみたいになったり、はな(Dr)のコーラスが聞こえづらくなったり*2。
この後のトリのバンドでも店長さんがステージにダッシュしたりしていたので、この辺から調子が悪くなっていたようだ。
Armmy「今日は最初、店長のYさんに『倉庫でやらない?』って言われてびっくりしたわ・・・『二人で倉庫でナニするの?』Fu〜Sexy☆」
KOGA「あんた倉庫で昔何があったのよ・・・」
Armmy「そんな〜言えな〜〜い☆」
まあ僕も埼玉の桂スタジオみたいなところだったらどうしようかと思ってましたが、今日の箱は想像のななめ上でした。
この日僕は体のキレがまれに見る好調さで、Armmyが遅く感じるほどの速さでJUICY BEATSのフリを繰り出していたのだが、
何かArmmyの俺を見る目がおかしい。
ああ。
いつも(エアボーカルで)歌ってるのに、踊るのに夢中で歌うの忘れてたわ。それかしら。
やり直したら笑顔になったので多分それ。
もう完全に歌い厨の認識なのか・・・ま、正しいけど。
いやー、Gacharic Spinの曲が好きなんですよ。言うても。
KOGA先生からアンケートを貰ったとき、もう爆音でリハが始まっていたから、何も言わずただ握手。
トリのバンドが終わるまでGacharic Spinがいるか分からなかったが、きっといるだろうと信じてそのままライブ継続を選択。
まあ、今後もトリじゃないことなんて良くあるからね。たぶん。
AVAREZAL
えーと、いかにもU(ryでした。
テクニカルギタープレーをクリーントーンに近い音でやると、急速にそれっぽくなっちゃうもんなんかもしれないんだけどね。
楽曲、演奏であるとか、客煽り、ルックス、という面では素人くさい所はなくしっかりしていて、
この箱の看板バンドとしてトリを努められるだけの品格のようなものを感じた。
元々僕自身(rydもベストぐらいは聞いている人なので、音像的にも特に違和感はなし。
超盛り上がっているという感じではないが、既に22時を回ろうかと言うときに結構お客さんは残っており、
最前列もびしっと埋まっていて、客席評価は高かったのではないだろうか。
終演後
終演後、チョッパー先生が完全に他のお客さんに捕まっていて話せず。
見ていると初見と思われる女性客も話しかけに言っており、やっぱり伝わるものがあるのかなあというのと、
やっぱり先生は女性ウケするんだろうなあ、というのが入り混じった感触。
TOMO-ZOから会場限定フォトを買ってトークタイム。
今日は珍しく「光る悪魔の角*3」だったので聞いてみると、
TOMO-ZO「珍しくつけてみました☆」だそう。
kobas「どっちがいいか決められないなぁ。」
TOMO-ZO「交互につけます☆」
kobas「いいね☆」
もちろんリップサービスです。流石。
終わりに
帰りにHandsome Geekのベースの人がいた。この人の着ているTシャツが何のバンドか分からないので聞いてみたら、
「マキシマムザホルモンっていうバンドです」と。
そうかー、俺は逆にホルモンわからないのかー、と何か納得してしまった。
まあまだしばらく聞かないと思うけど。
ちょっと会話タイムになって、「Gacharic Spinの誰押しなんですか?」と聞かれて、
「TOMO-ZOとArmmyの間で揺れ動いてるわけなんだよデュフフフ」と答えるキモヲタのいる風景。
ああ、アレだ、キモい。
最後は再会を約してお別れ。
「またお会いしましょう」
「同じ道を歩いていれば、必ずまた会うよ。」
いいライブがあり、未知の強豪に出会えた。
ライブハウスのあり方を考えもした。
九州の空は高く黒く、駅へ向かう僕を見つめているが、一人歩く足取りは軽くはない。
更に次の日色々なことがあるとは想像していない僕である。