Gacharic Spin 12/10@大阪 心斎橋FAN J TWICE

Virgin-A

Virgin-A

デジタルガールズロックバンド、Gacharic Spinの大阪でのライブへ。
今回は「スゴ腕弾丸ツアー」と題し、教則DVDを出しているメンバーを要したバンド同士で
京都、大阪、名古屋、東京を回るツアーとなっている。


こういうなりではありますが、Gacharic SpinのメンバーはVoのArmmy以外全員教則DVDを出しており、
単に演奏力が高いというだけでなく、ミュージシャンの裾野の拡大にも貢献してたりするのです。


セットリストはこちら。

  1. I'm Sexy
  2. Broken Lover
  3. 雪泣くメロディー
  4. どうすることもできない愛の行方
  5. ハンティングサマー
  6. Ben-Jan-Dan
  7. Lock On!

ライブ前に

朝一でトイレ大破というシャレにならないシャレのような事態に見まわれつつ大阪へ。
新幹線の代金がボディーブローのように響く中、京都まで順調に爆睡。


新大阪から御堂筋線に乗り換え、心斎橋からアメリカ村へ。
いかにもFチョッパーKOGA先生(B)が歩いてそうな感じの、ストリートコテコテの街だ。
大阪には年の数より行っているはずだが、ここに来るのは始めて。


例によって時間が余っているので会場があるであろうあたりに行くと、
建物の前で何かごちゃごちゃしている人たちが。
あれ?あのピンクのシャツの人チョッパーじゃね?
と思って見てみたらArmmy(Vo)とはな(Dr)と・・・っていうかみんないた。


TOMO-ZO(G)に気がついてもらえたので手を振り合って通りすがろうとするが、
そもそもライブハウスはこの建物なのか?と振り返っていたらKOGA先生に発見された。
距離があったがマフラー*1に気がついてリアクションを取られた。
単に売るだけでなく、きちんとアフターサービスも忘れません。
絵に描いたような営業マンですね


とはいえ流石にそれ以上何かしようという気はないので、そのままカプホへ一直線。
実は昼飯を食べておらず、お腹は空いたが意外とピンと来るものはなく、結局、会場近くの
バーキンでワッパーJr.を食べてしまった。。。


行く道でダラダラと道頓堀を練り歩き、それなりに観光らしいことはしていたりする。
戎橋のあたりからなんばHatchの頭が見え、JR難波とHatchの間を往復して終わった遠征など思い出した。
こんなにも近くなのに、気が付かずにいたなんて。


いつものメンバーと話した後、ゆるゆると会場入り。
もうちょっとキレイな会場かとおもいきや、実際のところはドックヤードみたいな雰囲気だった。
入りはまずまず、圧縮しなくて一杯、というところで、D_Drive目当ての人も多いんじゃないかなー
と思う中、ガチャファミリーが最前列を固めているという。
まあいきなりD_Driveなわけはないのでアレだが。

KUNOICHI JAPAN

トップバッターは安達久美 KUNOICHI JAPAN。
安達さんは大分年上のお姉さまだが、独特の色気があって思わずドキドキしてしまう。
オープニングナンバーはクラシック・ロックナンバーの「Jumpin' Jack Flash」(The Rolling Stones)。
ストーンズは門外漢なのでアレだというわけで原曲を聞いてみたが、僕は原曲の方がいいなあ。


そこからは基本的にインスト中心で。
ブルージーなフレージング、時々見せるケレンのある早弾きなどグッと来るものもあるのだが、
何か今ひとつハマりきれず。
まだまだライブをし始めて数本というバンドなので、どう魅せていくかみたいなのはこれからなんだろうね。


最後はこれまたクラシック・ロックの大定番、「Little Wing」(Jimi Hendrix)。
本来は叙情たっぷりのスロー・ナンバーなのだが、トランス風のアレンジでアップテンポに・・・
こういうアレンジをすること自体は全然いいんだけど、もっとじっくり聞かせてほしい楽曲だったなあ。。。


原曲は当然名曲だが、ともぞーが敬愛してやまないスティーヴィー・サラス×Charのライブバージョンを。


まあこういうライブなのでアレだが、結構ガン見*2の人が多く体を動かしているだけで注目されかねないレベルだったりして。

Gahcaric Spin

2番手がGacharic Spinで、結構見たことがない人がちらほらいたもよう。
他のバンドと違いがあるとしたらあくまでもGacharic Spinは歌モノで、高い演奏力は楽曲のためにある、
ということと、ボーカルがSEXYなことじゃないかな。。。
まあネタじみて話したけれども、この雰囲気からボルテージを上げ倒すArmmyのフロントパーソンとしての力量は
高いといって差し支えないと思う。
とはいえ、こういうバンドというかエンタテイメントにすぐ適応する大阪のお客さんの下地もあったな、と。*3
もう少しゆさぶりとくすぐりが上手くなると、本当のアウェーにも強くなるのだが。

それとは別に、最近Armmyの調子がすこぶるいい。
喉の調子もとみに良くなっているのだが、それで余裕があるのかステージ運びとテンションの上がりぶりが
稀に見るくらいすばらしい。
KOGA先生のMCに入れる茶々の量も増える一方だ。


先生「今週から、スカパーのMusic Air冠番組「Gacharic Spinの音楽探Q」が始まります!」
Armmy「探Q SEXY★」
僕ら「フーーーーー」
先生「そこ、うるさい!」
僕「すみませんでした。」
このおなじみのトリオ漫才がややウケする大阪ってすばらしいと思うんだ。
まあ普段はArmmyじゃなくてTOMO-ZOとやるものなんだが。


そんなTOMO-ZOは久しぶりに「どうすることもできない愛の行方」の名ギターソロを披露。
本人に言ったら「久しぶりなんでちょっと緊張しました」とのこと。
そういえば暫くやってなかったので、流石に若干怪しかったが、あえてこの超人ぞろいの中、
TOMO-ZOの魅力を最大限に詰め込んだ*4このソロに挑むのが素晴らしいと思う。
フレーズの構築感、めいっぱいのタメ、さり気なく入れる難度の高いメカニカルな速弾き

と彼女のプレーを語るにあたっては外して欲しくないソロ。


といいつつ、雪泣くメロディーのライブ版でしか聞けないあのアウトロも好きなわけで、
今日のように両方やるセットリストではどちらを褒めていいものかと悩んでしまう。。。


終演後にKOGA先生がアンケートを持ってガチャマン密集地帯へやってくるが、
「何かみんな来てほしくなさそうー」 と帰って行こうとするので
「いやいやいやいや」
と引き止めてみる。
「先生、逆に俺たちの声を聞きたくないんですか?」
「だってみんな来てほしくなさそうにしてるよー」
まあ実際結構たるいとかそういうアレはあるのだが、そういう流れでアンケート記入。
というか普段はからかいにも来ないので、そんな扱いを受けるようになったら予備軍卒業です。
今日は書くことが比較的多かったので特に迷うことはなかった。

D_Drive

メインアクトはD_Drive。
高速ユニゾンツインギターインストバンドということで、メタラーには耳なじみがいい。
ニゾン・ツインリードのバンドには重要な要素である「執拗さ」「ねちっこさ」も兼ね備えたバンド。
「インストだけどライブがすごい」とかではないが、普通に「すごいインストバンド」なので、
聞いていて心地いいというか、気がつくとライブが終わっていた、というくらいの迫力があった。


ここまでの分量を見て「何かD_Driveだけあっさりしすぎじゃね?」と思うかもしれないが、
実際のところここから暫くの間いかにYukiさん(G)が美しいかについて語るつもり満々なので
何かとアレだろうからよみ飛ばしてもらえるようちょっとあっさり書いた。


どれくらい美しいかというと、Gacharic Spin大阪ワンマンの時にたまたま遭遇して、
可愛いピン子だらけの会場内にもかかわらず、
その段違いの美しさ
「えっ、何この人」となり、


「えっ、これ声かけないのなくね?行くべきじゃね?」となったものの


そのあまりの美しさ
「いや、これだけ美しい人が一般人であろうとは思われない」
「おそらく俺が知らないだけで名のあるアーティストに違いないから止めておこう」と
危うい所でガチャピンファンの印象を悪化させずに済んだというアレがあるくらい。
Yukiさんがアレな人なら対バンの度にネタにされてもおかしくない、危険な罠だったな・・・


後でD_Driveのメンバーは終始ロッカー前に固まってたと聞かされて分かったのだが、
さもありなん、と。
以前、Gacharic SpinとD_Drive、いずれとも対バンしている改進のICHIGEKIのボーカルの人が、
今後対バン予定として挙げたD_Driveの名前に反応したガチャマンたちを
「お前ら、スケベだろう」とおちょくっていたが、
さもありなん、と。。。

ステージ上でも当然その美しさが変わるわけではない。
スラリとしたスタイルのいいルックスから想像されるような華麗な速弾きギター。
時々上げるメロイックサインに胸がキュンキュン・・・
ああ・・・僕はもうスケベでも残念でも何でもいい・・・


と言いたいところだが、実はトーンとかフレーズとかを含めたギタープレーは相方のSeijiさんの方が
好みだったりする。
速弾き系の音とは相容れないところはあるが、歪ませ具合がやっぱりグッとくる。
プレーは素晴らしいので、後はもう少しアゴ周りがすっきりしたらいいのになあ、とか。
まあ全然プレーに関係ない話でアレなんだけど個人的には上手いギタリストにはシュッとしていてほしい派です。
●3●

ベースのしまたろーさんも割と大きめだが、朗らかなキャラクターを見ているとあの体型でいい気がしてきた。
そして意外なほどツイッターのアイコンそっくりの人だった。。。
もちろんリズム隊も上手くなければ務まらないバンドです。。。


まあ実際のところ、ギタープレーはTOMO-ZOのフレージングであるとか、トーンであるとか、
タメであるとかの方が断然好みだし、確かに普段からTOMO-ZOを語るにあたり枕詞のように
「かわいい」「美少女」と言い募っているが、
その実ギタリストとして推せるという事実があって初めて熱烈にプッシュできるのであって、
単に容姿が好みというだけではそうは行かないというか、何にもならないわけなのです。
だからいい出会いだったと思うわけなんだよね。

ライブ後

終演後は大将がGacharic Spinファンで、ライブ会場にも必ず足を運ぶというTAKO-SHOWさんで粉もんを食べながらダラダラしゃべる。
DVDはガチャピン、さっき会場で買ったというD_Drive、THE PINK★PANDA、
Gacharic Spinのファンや対バンしたバンドがちらほら出ているプチロックフェスのVTRなど。
最後は出演者全員でZeppelinの「Rock And Roll」を歌っていたが、
これが最近だと平野綾の「God knows...」なわけで、何かと感慨深いものがある。
今時分だとどちらかに馴染み深いリスナーが均等にいるような感じなんだろうな。。。


面識のあるTAKO-SHOWの大将から、Music Bar CRUNCHのママさんであるとか、
遊園地ロックバンドTrip In Dollsのみら(B)さんであるとかを紹介してもらい、
友達、知人、今まで会えてなかった人など、会いたい人にはたいがい会えた。
KOGA先生も書いていたが、関西が一番いいまとまりが出来てきてるんじゃないかなーとか思ったり。
やはり中心地があることは大きい。


帰り際、一部を除き黙っていたもののTAKO-SHOWさんに海外仕様ガチャピンT、
通称「王者のTシャツ」を寄贈してきました。


日本でこれを持っているのは僕だけというシロモノではありましたが、
そんな貴重なものを僕の家のタンスに閉まっておくのもすこぶる勿体ないので、
西の聖地で皆さんの目に見えるところに飾ってもらおうという思いです。
実物を見たい方はぜひ阿波座のTAKO-SHOWさんへ。

おまけ

後日、みらさんがKOGA先生のベースのすごさに無力感を覚えたとまで書いていたので、
KOGA先生が「出来なかった自分」を忘れずにいる人で、それを財産にしている人、と伝えてきた。
出来る人ほど出来なかった自分を忘れがちで、それは僕程度の人間にも訪れる。
時に振り返れる夜もあり、挫折して思い出し悩む夜もあり。
それが一つ一つ財産になっていくと信じていたい。

*1:先月、HyperCoreで先生から買った

*2:大人見ではなく、とんがりキッズ丸出しのガン見

*3:大阪人の友達が言うには、大阪人は芸事に厳しい一方、力量を認めたバンド相手には通常以上のパワーを発揮するんだとか

*4:当人も弾くのが大変な