Gacharic Spin 6/3 フランス・リヨン

ヌーディリズム

ヌーディリズム

デジタル系ガールズロックバンド、Gacharic Spinのフランス・リヨンでの公演へ。
今回のライブは通常の対バン形式で行われた。


本公演は会場のステージがいつもより狭い関係で、FチョッパーKOGA先生(B)以外でボーカルを担いあうイメージ。
セットリストは下記の通り。

  1. Across The Now
  2. LosT AngeL
  3. Juicy Beats
  4. I'm SEXY
  5. ハンティングサマー
  6. Lock on!!
  7. Broken Lover

ライブ前

今日はニーム発時点でパラパラとぐずついたお天気。
そしてリヨンに着く頃には猛烈な嵐になっていた。
そんな中観光というか移動に勤しむ我々。


ただ止まない雨もないもの、ライブハウス近くで食事していると雨が収まってきたので
今日のライブハウス、というか「ライブスペースを内包した船」を見に行く。
ローヌ川に浮かんでいるのを見るとそうは思えないのだが・・・


実は僕がこの時見たのは表面だけで、その下に300人規模のライブスペースがあったという。
友人は隣の船かと思ったらしいが、そこもライブハウスで、中ハコレベルとのこと。


その後地下鉄でホテルに戻り、17時ぐらいまでまったり。
開演時間だの値段だの対バン相手だのを確認する。
今持っている情報として、今日は終わったら即帰る、と聞かされていたのでそれも考慮に。


再度地下鉄を経由して現地へ戻ってみると、船の入り口に昨日いた日本人ガチャマンが。
実はこの人がプロモーターであり、昨日一緒にいたのは船のオーナーである、
ということを明かされる。
何かと狭い世界ですな。
この時まだ開場しておらず、みんな待機。


いざ開場してみると、かなりいかつい黒人系のガードマンが入念にチェック。
目の前の友人へは
「水は持ち込むな。欲しいんだったら中で買え」(意訳)
とプレッシャーをかけ捨てさせていた。
僕はチェック前にやむを得ず捨てる。
「ナイフは持ってないか?」「持ってないです」
「×△は持ってないか?」「?」
「シュー(といいながら手をSの字状に動かす)」「ペンシル?」「No。シュー
理解できた。
「持ってないです。」
「よし。」
ハロヲタ時代ならこれも持ってたから、捨てるしかなかったろうなあ。
分かった方は(・∀・)ニヤニヤしてください。

会場内&フロントアクト

会場はこれ以上ないほどの縦長構造。
PA卓は無造作に設置されているぐらいで、ステージも狭い。
そのくせバーカウンターは豪華。
感じとしては奥から
ステージ→立ってたい人のフロア→椅子のあるフロア→バーカウンター、出入り口→トイレ、楽屋
という感じの作り。
ちなみにトイレには丸窓があり、確認した限りでは数十センチほど水に浸かっていた。


ドリンクチケット制ではないのでワンドリンク飲む必要はないのだが、
ついバーカウンターに並んでしまい、よりによってレッドブルを注文してしまう。
さすがにそんな客もいないのかバーテンの姉さんもあたふた。
レッドブルカップを渡され、
「代金のうち1ユーロはグラスの保証金なので、グラスを返せば1ユーロ返します。OK?」
「わかりました。」
なかなかカップレッドブルを飲むのも珍しいな。
なおレッドブルはKOGA先生が非常にお気に入りということでよく知られております。


最初のバンドはShibuya Impactだったかな。
男女二人のユニットで、女性がボーカルで男性がギター。
ちなみに男性はザック・ヒーローって名前らしいw
ギターはピンクのレスポールかな・・・
ランティス在籍時の平野綾を思わせる感じ、あるいはそれそのものなのかもしれないが
女性ボーカルが相当声が出ておらず何を歌っているのか全く不明。
とりあえず打ち込みに合わせて動いていたらishiさんにネタにされる。


次のバンドはOrnomで、オルタナ+70年代風のどんよりしたロックをプレー。
聞いた感じニルヴァーナが好きそうな連中だなと思ったら、FB見て案の定イイネしてた。
リードギターの男性がイケメンなので女の子ファンがいっぱい。
ギターボーカルはサックスも吹いていた。
全体的にはまあフロントアクトなんで流していいですかね、っていう感じ。



終了後、ガチャメンバーが後方からステージに向かって突入。
突入時には何かガタイのいい兄さんたちが並び全く声もかけられず。
狭いステージで必死の作業が始まる・・・

ライブ前

とりあえず、僕は例によって上手のスピーカー前へ移動。
すると後ろにカメラを構えた女の子が。
撮影禁止とかは特に聞いてないけど、俺ここにいたら邪魔だろうなあ。
俺もあまりいい気がしないし。


みんなならどうするだろうか。


そう思って、最前列に入れようと話してみたのだが、彼女は英語すら分からないらしく困惑。
彼女の友人が英語で
「何が言いたいの?」と聞いてきたので
「チェンジ。(人差し指をくるくるさせる、あのボディーランゲージw)」
ここでやっと二人共ハラオチしたらしく、二人は最前列へ。
スペースが余っている下手側へ移動。
そっちにいた友人が何かを察して聞いてくる。
「どうしたの?」
「いや、女の子がいたんで前譲ってきました。」
「あ、そう。どうせならセンターに立てば?」
まあ確かにセンターは空いてるんだよねこれが。


今回はとにかくステージが狭い。良くこんなステージにメンバー全員と機材が入るなあと。
普通の会場ではFチョッパーKOGA先生(B)とTOMO-ZO(G)の前にもコーラスやMC用のマイクがあると思うが、
二人が使うようなマイクは中央に一本しかない。
しかもそこから僕まで1メートルあるかないか。
どれくらい近いかというと、ともぞーの振り乱した髪が僕に当たるくらい近い。


そんなハコだから、当然ステージとフロアの間に柵なんてない。
それどころかステージへ行くための階段がある。
ともパパが来てたら確実に階段上がってステダイしてたろうな・・・

ライブ開始

結局最前ドセンでライブ開始。
出囃子は昨日と一緒だが、この日初めてオレオレオナ様(key)のパフォーマンスに気がついた。
「オレオ様すっげぇ!お○っぱいでキーボード弾いてる!」(勝俣ボイスで
まあ弾いてるというより鳴らしてるが正しいのだが。


1曲目は昨日と同じでAcross〜。
船の中ではあるが多少飛んだぐらいでは影響なし。
この頃にはもう前方のスペースは乏しくなり、
とりあえず前方は日本人3名を含む男女が入り乱れる状態に。
まあつってもモッシュになるわけじゃないけど。


2曲目も昨日と同じでLosT AngeL。
ここに来てまさかのモッシュピット発生
とりあえず軽く突っ込んで元に戻る。
これも海を越えた。
やっぱりライブハウスへ詰めかけてくるぐらいだから
こういうノリはへっちゃらなんだろうな。
そういや横に豆タンク型の兄ちゃんがいたが、いなくなってるw


そして今日も手袋つけながらの個別メンバーMCタイム。
先ほど僕の横にいた豆タンク型の兄ちゃんがドヤ顔で戻ってくる中、
僕は早速光る手袋をつけ始める。


というわけでJUICY BEATS。
今日はオレオ様のクロックも良く快調にダンス。
チョッパーのベースソロ中、体を下げて全力で手をぐるぐる回してたら
「Hey, His name is KOBAS!」
と周りの外人の誰かが叫んでた。


今更だけど僕の光る手袋ってTOMO-ZOの使用品で、赤ペンで名入れ*1してあるんだよね。
しょっちゅう「持ってった時に限って使わない」オチにはまる手袋だが、
たぶん今日が一番仕事しただろう。
そして例によってともぞーギターアピールに合わせてスイッチオフ。


4曲目はI'm SEXY。
今日はやや控えめな横移動。
途中、例の間奏パートで出だしからオレオ様のショルキーが鳴らないというトラブルがあったが、
即座にKOGA先生がベースのフレーズで畳み掛けて会場からは驚愕まじりの大歓声が。
今日はステージの狭さの関係からともぞーが歌っている(ように聞こえるし見える)パートも多かったり、
それぞれの間での連携プレーでフロントパーソンがいないことを巧みに利用しまたカバーしている。
みっき〜さん(DVo、G∀LMET)じゃないが、練習と思いやりと信頼関係のレベルが高くなければ出来ないことじゃないかな。


5曲目、ハンティングサマー。
残念ながら「3人同時回し」はここでは狭すぎて出来なかった。
一人ひとりなら出来るんだけどね。
ってなわけで、オレオ様のみセンターでショルキー回し。
からのーPPPH
今日はPPPHも海を渡った。
曰く、
「洋子もライブで言ってたけど、後ろ向いてアピるのはかなり有効だわ。
 みんなちゃんとついてくる。」
と流石な友人のコメント。


6曲目、Lock On!!。
今まで近くにいなかった友人が徐にやってきたので、
あー、そういうことかーと思って最前へ押しやる。
あくまで剥がされたというより友好的なアレです。
この曲はオレオ様が中央に。
コーラスでの「被弾」率は僕1:某友人2でした。
伊達にユーフォから推してない。


7曲目、Broken Lover。
もう定番の流れですね。
オ「This song is called, 『Broken Lover』!」
とメタル界隈ではよく使われる煽り文句。
コーラス=曲名であることを強調する目的かなーとか。
周りにいる人にはうるさくて申し訳ないですが、
この曲はコーラスをお客さんが歌うべき曲だと思ってるので
僕も基本、コーラスを全力で歌ってます。
今回は1回だけ敢えて歌わないで、なんて言いたいのか聴かせるぐらいの余裕で。


間奏の肩組みヘドバン、右の友人は安定として左はキンパの女の子なんですけど。
そういや今まで横が女の子だったことなんてねえな。
日本ならともかくこっちで何かあったらそれこそ自殺行為だ。


無論迷わず肩組んでヘドバン
女の子が僕の手をそっと掴んでしまったので、
それ以上向こうには行けなかったみたいだけど、*2
それでも十分、海わたらせたとおもいますわ。
勿論ちゃんと後で「ごめんね」しておきました。


ライブ後は日本から来たガチャマンと現地のファンとが固く握手。
まあお互い「メルシー」って言い合うぐらいだけど、
わざわざ来た甲斐あった。


話は飛びますが、4/29のお台場で行くか行かないか考えてた時、
僕の頭によぎったことがあります。
「俺いつか、世界進出した松浦*3を追いかけて、
 現地のファンにノリ方とか教えたいわ。」
10年前の僕の夢でした。
相手も違う、規模も違う、自分自身も思い描いた通りの自分ではない。


でも、確かに夢は叶った。
一時忘れてしまっても、その夢を捨てなかったから。


そして同時に、新しい夢が生まれた。
「See You Japan!」
今度は日本でフランスのガチャマンピン子を迎えたいな。

ライブ後

終演後、忙しくて物販なんてやらねえかなーと思ってたら
KOGA先生だけで対応。
写真セットの値段が昨日の半額(5ユーロ)なんですがw
刺さるーw


とりあえずポイントカードを渡してスタンプしてもらう。
「みてみて、特製スタンプ。」
ニコちゃんマークの○なしバージョンだった。
で、握手を求められて応えたところで、
「先生ごめん、先に注文受けてもらってもいいかな?
 みんなへのお土産にするから。」
と言ってオーダーを先に回してもらう。
とりあえずこれで一仕事。


その頃、他のメンバーは階段の下にケースをフル展開して必死の梱包作業中。
外に出ようとする人が通るのにちょっと気を使うくらいの勢いで。
まあ迷惑は迷惑なんだが、そうでもしないと帰国出来ないから必死。


僕も商品を受け取ったあと、階段を登って外へ。
時をほぼ同じくしてガードマンの兄ちゃんがはな(Dr)ちゃんの持ち込み機材を担いで登場し、
続々と荷物が機材車へ運び込まれる。
オーナーに一応手伝えることがないか聞いてみたが、その時にはほぼ終わっていた模様。


そのうちメンバーも外に出てきて、時間の許す限りトーク&サインタイム。
勿論サインしてもらう主役は僕らじゃなくて、現地のファン。
地元プロモーターの方に聞いたら、フランスではギャルバンがほとんどいないらしい。
先日バーの一角でやったライブもそんなわけですごいウケたそうだ。


・・・という流れでG∀LMETも売り込んでおきました。
元々存在は知っていたようなので話も早く、感触としては悪くないかなと。
実現可能性はまだまだわずかだと思いますが、G∀LMET×Gacharic Spinで欧州ツアー、
なんてのもあったら面白いんじゃないかな。
みっき〜さんには「連れてってください!」と言われてますしw


そんな中KOGA先生、友人、僕でトーク
友「このまま空港に行くの?」
こ「とりあえずホテルに戻って、シャワーだけ浴びてすぐ行きます。」
はなちゃんの話じゃないですが、海外ぐらいゆっくりさせてあげたいよね。


そこにオレオ様も到着。
こ「こっちでは、自分でSEXYとかカワイイとかいうと笑われるんだって。」
か「あれ?日本でも自分でSEXYって言って笑われてなかったっけ?」
こ「そっか、どこでも一緒かw」
オ「(ばきゅーん)」
か「(うぎゃー)」
定番の謎コント。


3人が去った後、その内ともぞーが近づいてきて
「あーkobasさん、ありがとうございましたー」
「おつかれー」
「ピンクのTシャツなんか着ちゃってw(シャツを引っ張りながら)」
本当は海外Tの予定だったが、こんなこともあろうかとガチャピンクを持ってきておいたのだ。
他の人のサインのついでに、
「このTシャツのサインも洗濯されて薄くなって来ちゃったから、
 更新してもらって良い?」
とお願いすると快諾。
友人が「かぼすって書いといてw」
先生が「せっかくだからみんなで写真撮ろうよー」
と言う中ともぞーにサインを貰った。


最後は全員で記念写真。
これは友人のカメラで撮ったので僕は掲載しません。


その後、数名の日本好きな現地人と接触
好きな音楽はXだったり、GOGO7188だったり。
メタルヘッズのようなので彼らにもフライヤーを配りG∀LMETを売り込む。
まるでメッターのようですが、Gachaのすごさはもう見りゃわかんでしょ!(Fuki殿っぽく)
ちなみに「あなたのバンドですか?」と聞かれたので否定して、
「僕はDJです」と言ったら友人に苦笑されたw
確かにスクラッチとかミックスとかはしないけどねw


そんな話の中で、現地の方から一言。
「お前、フランス好きか?」(日本語で)
「好きになりました。」
伝わっているか分からないけど、伝わっていたらいいなあ。
ちなみに名前をちゃんと「ジュマペール○○」で伝えたら( ´∀`)bって感じでした。


というわけで、2公演の割に書く事だらけだったGacharic Spin関連のレポートは終了です。
今回分かったことは色々ありますが、いい音楽、すごいステージは言葉の壁も超えていけるということ。
フロアもそれは同じだということ。
勿論逆のことだってありますが、それさえもステージとフロアは同じ。


いいライブを作るにはステージだけでなく、フロアにいる僕らの力が必要不可欠です。今回はたまたまそれがフランスだっただけ。
日本でも他の国でも変わらないと思います。
なんで今週末、頑張りましょう。


おまけ。
その後ホテルに帰って上着を脱いだら、友人爆笑w

ともぞー覚えてろw

*1:当然自前ではなく、TOMO-ZOに書いてもらったもの

*2:目視レベルだと隣の男性まで大分距離があった

*3:亜弥