3/9 Mary's Blood、Cross Vein at 吉祥寺Crescendo

吉祥寺Crescendoで行われたMary's BloodとCross Veinの出るライブへ。
今回はパワーメタルバンドであるBLASDEADの主催企画ということで、
「漢メタルvs嬢メタル」をテーマに行われた。
そんなわけで、漢くさいメタルか綺麗どころかしか出て来ません。


Cross Veinのセットリストは以下のような感じ。

  1. Noble Scar
  2. Obstructed melody
  3. The Mysterious Room
  4. Protect the Core
  5. Moon Addict


Mary's Bloodのセットリストは以下の通り。

  1. Burning Blaze
  2. M's Carrie
  3. Ambitious
  4. BLUE HEAVEN(新曲)
  5. DEEP-SIX(新曲)
  6. Blood

吉祥寺へ

というわけでおそらくこの2ヶ月で確実に5回は来るだろう吉祥寺Crescendo。
そんなメタルのライブをガンガン見てる方のために、来場者ポイントカードが存在するので、折角なので作りました。


ドリンク券も無制限だし、リピーターにはかなり目を配っているCrescendo。
「ハコにリピートする」ってというツッコミどころはあるが、メタル系のライブが集中しているハコなので気を抜くとすぐリピートしてしまう。
来場者にとってリピートするハコということは、当然出演者にとっても同一の傾向下にあり、
ちゃっきー(a.k.a saki、G、Mary's Blood)に至っては「ちゃっきーの家」と言われるレベル。


入った頃はあまり人がいなかったのだが、ライブが始まる頃には前方フロアが混み気味に。
途中に段差があるCrescendoは前方フロアの方が空いていることさえあるので、
お客さんの前のめりぶりが印象に残る。

Thunderwarrior

いきなり熱苦しい(褒め言葉)パワーメタルバンド。
「漢による漢のための漢メタルバンド」らしい。
Voの方の着ているTシャツが「復讐の叫び」である時点でどれほどの鉄分が降り注いでいるかご想像いただけるだろう。

復讐の叫び

復讐の叫び

知る人ぞ知る漢メタラーである僕としては悶絶を禁じ得ない(ハンマーサインで)
どことなくどこかで聞いた感じなのはメタルの様式美ということで


つーかこの後Cross Veinって・・・すごい落差だな・・・(´・ω・`)

Cross Vein

というわけで劇場系シンフォニックメタルバンドCross Vein。
「Cross Veinの行くところすべてのライブハウスは劇場になる」のだから仕方ない。
ガールズ・メタル界でも随一の華を誇るVoのJULIAさんに言われれば誰しも納得せざるをえないと思う。


今日は重大発表があるということで。
というか、前回(2/2)に見た時よりも明らかにバンドメンバーの移動が活発になり、
動き1つをとっても明らかにライブを意識した動きになっている。
こう来ると予想通り・・・
「今回から、みんなで衣装の感じを統一したんです。」
「ということは・・・」
サポートメンバー全員が正規メンバー昇格という発表でした。


それは予想通りだが、
「CROSS VEINの歴史の中で、メンバー6人が揃ったのは史上初」
というのはちょっとびっくり。


とまれサポート・・・もとい新規加入メンバーはみんな演奏力のある方ばかりで、
正直サポートなのが惜しい、と思っていたのでこれは素直に嬉しい。
今日の様子を見る限りこれから回を追うごとに良くなるであろうことは必至なので、
先々の公演も見に行かれるとよろしいかと思います。


そうして楽器隊ががっちりすると今度はJULIAさん当人にお鉢が回るわけで、
歌に関してはスタジオ音源と比較しても遜色なく、ふさわしい安定感がある。
「吉祥寺Crescendo劇場の皆様、ご機嫌麗しゅう」のMCも雰囲気作りに一役買っていて、
カオスではないがgdgdにもならないくらいで丁度いい。
ただ正直煽り声に説得力が足りない・・・んだが、それで盛り上がっているかどうかというと、
合わせて叫んではいないが明らかに盛り上がっているので、単に叫ばなくてもいいのではと思わないでもない。


ちなみに告知は終演後吹きこみで流される。
これも完全に世界観に入り込んだクオリティで、直接言われるより逆に印象に残る。

DUEL

エピックパワーメタルバンド。
要するに「耽美な旋律を気高き貴方に*1」からまた漢メタルという著しい展開。
とはいえ、Thunderwarriorとはボーカルがハイトーンか朴訥系かという点が違う。
そしてメロディがエピック。
渋い歌声と相まってこれはフロアのテンションも上がらざるをえない。
いやさっきから全然下がりどころがないのだが。


ボーカルの方はベースボーカルなのだが、
「チューニングタイムだ」といって
ほとんどベースソロという荒業。
チューニングってレベルじゃねーぞ(;´Д`)
今の今までMCに対し「酔っ払い」「これはひどい」とフロアからツッコまれていただけにギャップがすごい。
実際かなりアレではあったw


探してみて動画が見つからないのが残念だが、「Ace-No.1」はエピックメタルの名曲だと思うので
漢メタルフリークには聴いて頂きたい。。。
この手のサウンドといえばAccept的な漢コーラスがフロアの係になるもの。
サビの漢くさい「ナンバワンッ」コーラスとエピックな主旋律の絡みがたまらん。



この頃にはもう場内はパンパンの入り。
同日に川崎で開催していたTHRASH DOMINATIONが文字通りの超満員札止め状態ということを思うと、
土曜とはいえメタルシーンの相対的な活性化を感じざるを得ない。

Mary's Blood

フロアのテンションの上がりように、いつもなら喋ってくれというところを、
「今日はMCがないほうが良いのでは」というぐらいの気持ちでMary's Blood。
ちなみに今回も特にMCらしいMCはない。


今回は新曲を持ってきたということで、ちゃっきー曰く「爽やか」なBLUE HEAVENを。
爽やかというか、メロい。
2ndミニ「Scarlet」の曲はメロディの引き締まった曲が多く、
それが独特のカッコ良さにつながっているわけだが、
このメロディアスさはライブへの「差し色」的なインパクトもあり、なかなか美味しい。


2曲目はちゃっきー曰く「激しい」DEEP-SIX。
確かに激しいが、前曲同様メロディアスでもある。
元々「タイトさ」「ヘヴィさ」と時としてトレードオフになりがちなメロディの要素を、
Mary' Bloodでは上手くバランスをとりながら取り込めているわけだが、
メロディの息づきがよりハッキリ見えてとてもいい。


新曲というと出来によっては( ゚д゚)ポカーンとしたフロアになりがちな面もある。
この日のフロアは非常に良い盛り上がりを見せていたので、
クオリティに関してはライブが答えっていう感じで良いんじゃないかなーとか。


あえて言うならEYE様(Vo)的にちょっとキツいパートがあって今後大変かな・・・
とはいえ、その歌いぬこうとする鬼の形相こそメタルというか、
キツいパートなりに、すごく伝わって来るものがあり、これはこれで見たい、という思いもあり。
ちょっと複雑な面はある。


ともあれ、2ヶ月ぶりのMary's Bloodのライブ盛り上がって良かったなーと。
ここまでの流れをちゃんと引き継いでトリは主催のBLASDEADへ。

BLASDEAD

まさかの、というか、もはや個人的には「あるある」な、
主催バンドが進行でgdってオチを拾うという展開。


とはいえ、ライブ自体は正統派のパワーメタルサウンドに貫かれ、ここまでの流れをきちんと締める流れ。
漢くささでは若干譲る面があるものの、このパリッとした感じはむしろ締めにふさわしい。
フロアの盛り上がりも最後までダレることなく進んでいった。


ちなみにちゃっきーは途中でお客さんに最前列を譲られて、
「さっき出てたバンドのメンバーがもうBLASDEADでガチヘドバン」という芸を披露していた。
漢メタルとか嬢メタルとか、ごちゃごちゃ言わんと頭振ったらええんや!
という気がしないでもない光景だった・・・
らしいwww
最前にいるところまでは見たけど、その後ヲチる余裕は流石にないw


最後は落語のトリよろしく、ちょっと大ネタ目にメタルシーンについて語ってみたり、
ブッキングを担当した*2矢野さん(Dr、a.k.a やのっちぇ)を褒め称えてみたり。
この3ヶ月企画は来月、再来月とも対バン相手が一味違っていて、どれも行って損はないと思う。
ちなみに来月は「スラッシュ・メタルvsメロディック・メタル」ということでASRAとかTERROR SQUADが、
再来月は「オールド・スクール・メタルvsニュー・スクール・メタル」ということで
YOUTHQUAKEやMinstreliXがラインナップされている。


終わりに

というわけで物販コーナーへ。
珍しくMary's Bloodのチェキがあったので買えた。最後の1枚だったけどな。
単価が安い、気分で買う量を調整できる、アピールからプレゼントまで幅広く?使えるということで・・・
リピーター向きの商材なのだが、それが毎回売り切れて買えないわけだから、これはこれで良いのかなと。
ちなみにやっとEYEさんのチェキが当たりました(´・ω・`)


今月末Mary's Bloodはアメリカ遠征*3ということでお気をつけて的な話をしていたら、
RIO(B)「あれ?こばーずさんアメリカ予約入ってましたよね?
何このフランス行けるんだからアメリカ余裕っしょみたいな吊し上げ。
ちなみに公式サイトからアメリカの予約はできませんw
実際行くとなったらこの年度末に一週間休み、遠征費だけで数十万は軽く飛ぶからなあ。
ハワイはあるけど本土は行ったことないし。
行かれる方はお気をつけて、雨具を忘れずにお願いします。


最後はCross Veinのメンバーと話しておしまい。
これから盛り上げていこうということで気合が入られておりました。
より人気を出しデカいステージにも挑んでいこうということで。
やはりここはボーカルを立てて・・・という話になり、
J「あたしが有名にしてやるよ
と何故か急に上から目線になるJULIAさんでした。
普段は腰の低いしっかりした方ですけどね。


というわけで、次来る時は中の人扱いの吉祥寺Crescendo。
今日出たバンドは流石に出ないけど、いいバンドが沢山出るからみんな来るといいよ(´・ω・`)

*1:CROSS VEINの公式なキャッチフレーズ

*2:発表した頃、Mary's BloodとCross VeinがBurrn!のアルバムランキングに同時ランクインし、このブッキングには大変ドヤ顔であった

*3:ヒューストンで行われるANIME MATSURI 2013