小説「つきあかり物語」あとがき

「つきあかり物語」のあとがきです。

あとがき

小5の時に小説を書き始めて、実に19年何かは必ず書いています。
高校生の頃はリアルで文学青年だったんです、ってことを知らない方のほうが今は多いはず。
ついでに言うと、前作「塔と星の間で」が2009年の筆になるので、
実に4年ぶりの上梓ということもあり、僕が「書く人」であることを覚えていろという方が難しいのではないかなと。
もし待っていてくださった方がいたら、心から感謝します。


今回は構想1時間、執筆2週間。
本当は「竹取忍法帖」みたいな話にしようと思ったのですが、
「うん、絶対途中で挫折するね」
と思って、かなり肉を削いだ話にしました。
ループものっぽくないループもの。
マルチヒロインもの。
和もの。
タロットカードで「塔」「星」の次は「月」。
書きたかったポイントはつっこんだと思います。


話の筋として竹取物語の有名なエピソード、
宝を取ってこさせようとするかぐや姫と貴族達の小話を本歌取りしてます。
この大筋に、逢瀬の度に顔が変わる姫と、
その姫を射止めんとする様々な男、
という要素を乗せて、
実は1人の女を妖かしの輪廻から救うために、
1人の男が幾度も転生し妖かしに挑み続けていた、
という筋書きにしました。
もちろんこれは僕の書いた筋なので、別の物語を見出して頂ければ更に嬉しいですね。


正直、女のために戦う男は報われないべきなんじゃないかと
富野信者である僕は思うのですが(御禿様の形相で)・・・
物語の中でくらい報われてほしいという思いでこういう結末にしました。
僕もおっさんになったということです(´・ω・`)


最後に、何でこの2人はその輪廻に落っこちたの?
ということを思ってみたんですが、
妖かし「リア充爆発しろ」じゃね?
というどうしようもない回答が出てきたので皆様にお任せしたいと思います。
お後がよろしいようで。


2013.7.25 KOBAS

Tracks

「TATTOOS ON THE SKY」デーモン閣下


Heroes」Devid Bowie


トゥルー・ロマンス筋肉少女帯