Undercover 2(Joe Lynn Turner)

アンダー・カヴァー(2)

アンダー・カヴァー(2)

アメリカ人ハードロックボーカリスト、Joe Lynn Turner(ex.RAINBOW、Yngwie Malmsteen etc.)のカバーアルバム。


先駆けた「Undercover」ではロック・クラシックを取り上げていたが、
本作ではHM/HRのスタンダード・チューンを中心に選曲。
比較的原曲に忠実なアレンジであり、正統派ハードロックとして問題ないサウンド
ジョーのハスキーボイスが生むブルージーでエモーショナルな歌い回しも無難ではあるが、
彼の魅力を味わえる出来。
ギタリストの参加はメインのトニー・ブルーノ(Danger Danger)を始め、
御馴染み梶原章やアル・ピレトリ、原曲を弾いていたリック・デリンジャーレスリー・ウェスト(!)までと
幅広く集まっていて、こちらのプレーも注目して◎な感じ。


あの"神"マイケル・シェンカーも憧れたレスリーの泣きのギターが楽しめる12.(MOUNTAINS)、
スティーヴ・ヴァイが崩したプレーを梶原の正統派様式美ギタープレーで再構築した11.(WHITSNAKE)、
名盤とされる「Rescue You」から新録の哀愁系スタンダード・ハードロックの10.あたりを推す。
全体にはとことん無難な仕上がりっちゃそうなんだよなあ。(4.のアレンジは「あの」ソロがないのがアレだが)