Fair Warning@東京厚生年金会館

♪Don't Keep Me Waiting(Fair Warning)

ドイツのメロディアス・ハードロックバンドの来日公演。単独公演は4年ぶり。


東京厚生年金会館は家から近いこともあり、かれこれ8年来の付き合いになる会場。
中野サンプラザとの兼ね合いもあって毎年行くというような会場ではないけどね。
横がやや広い感じがあり、オケピに席を作らない関係上、最前が遠いといわれる。


トミー・ハート(Vo)は相変わらずテンションも高く、お客煽りも上手く、
良く動くフロントマンが好きな僕からは高い評価以外与えられない。
ボーカルパフォーマンスについても流石にフェイクは織り交ざっていたが、
相変わらずの美声であり、熱唱であり、声の伸びにも声量にも衰えが見られない。
CDのパフォーマンスに全く引けをとらない本物の一人だろう。


ヘルゲ・エンゲルケ(G)はNCCギターでの高音ソロを決めまくっていた。
「さくらさくら」からのアンサンブルも見事で、少しブレはあったものの文句のないパフォーマンス。
ただもう少しツインギターをねちっこく聞かせてくれても良かったかな・・・
セカンドギタリストのニクラス・ターマン(G)本人は悪くないと思うのだが、
付き合いの長いヘニー・ウォルター(G、Primal Fear)だったら違ったろうか?
個人的にはヘニーのプレーの方が前に出ていて好きだが、僕はPFも聞く人なので割り引いてください。。。


ウレ・リトゲン(B)は相変わらずイケメンすぎる。
ベースプレーはもともと派手な人ではないので、印象としては普通くらい。
C.C.ベーレンス(Dr)はヘルゲのソロの裏で叩いていた時はかなり叩けていて良かったのだが、
普段は少し引っ込んでいる印象で、引っ込めているのか引っ込んでいるのかが気になる。
そしてロングスカートはそれなりにトラウマ。


セットリスト的にはいきなり「Out On The Run」から、
「Save Me」「Angels Of Heaven」「Don't Give Up」と名曲そろい踏み。
その他「I Fight」「Long Gone」「Burning Heart」と定番曲も勿論押さえる。
個人的には「Generation Jedi」「Don't Keep Me Waiting」「Faling Replise」あたりの
新しめのナンバーも良かった。
ただ、折角対になっている「Faling」をやらないのかは良く分からない。


一番秀逸だったのは「Still I Believe」で、
前半はトーステン・リューダーヴァルト(Key)のキーボードをバックにトミーが独唱するアレンジ。
その後もトミーの高い歌唱力に惚れ惚れしているといきなり歌わされる罠が。


でまあ、何気にFair Warningの曲は歌メロの美しさだけでなく、
リフの煽情力もなかなかどうして素晴らしいものがあると感じさせられた。
それだけに今ひとつ合唱の流れに持ち込めないのが寂しい。
やっぱりリフはソリッドでないと合唱を誘う「何か」にはつながらないのかも。


全体にお客さんが大人しめだったこともあり、トミーすげーという印象を残して帰宅。
僕自身は楽しかったし感動したのも事実で、行っただけの価値は当然あったんだけれども、
僕好みの良いライブというにはやっぱり「何か」が足りなかった。


もう少しバックバンドの方に音を振り分けてあげても良かった気もして、昨年のLoud Park09の方が音は好みだったと実感。
ただあれは全体の音量がでか過ぎだったので痛し痒しなのだが・・・


帰りに「どんぶりドンキー」で黄金丼なるハンバーグ丼を食べた。
穀物交じりご飯+ハンバーグ+たっぷりたまねぎで490円はまずまずのお値段だが、
「イート・イン」同様ここにしかないんじゃあまり価値は見出せないなあ。